暗号資産カストディBitGoのCEO、ジャスティン・サン氏関連企業との提携について釈明
トロン(Tron)のジャスティン・サン(Justin Sun)氏が一部所有する香港の暗号資産(仮想通貨)保管会社であるビットグローバル(BiT Global)との契約締結に向けたビットゴー(BitGo)の動向は、暗号資産コミュニティから批判を受けている。しかし、韓国ブロックチェーンウィーク中でのCoinDeskとのインタビューで、ビットゴーCEOのマイク・ベルシェ(Mike Belshe)氏は、この批判には知的誠実さが欠けていると語った。 ビットゴーとビットグローバルの提携を最も強く批判しているスレッシュホールド(Threshold)は直近、同社がラップドビットコインの管理移行と呼んでいる事態に関する懸念に対処すべく、自社のtBTC(TBTC)をwBTC(WBTC)に統合することを提案している。 ベルシェ氏は「wBTCの市場シェアをすべて獲得すれば、自分たちのトークンの価値は35倍になるとさえ、彼らは公言している。彼らがトークンの値上がりを望んでいるのは理解できるが、それを望んでいるすべてのtBTC保有者からの責めにあう」と語った。 「ここで知的に正直になろう。wBTCを分散化しようとする我々の取り組みを、トークンの価値を高めるためだけに批判するのは、馬鹿げているというほかない。」
コインベースに対して
また、ベルシェ氏は、Baseブロックチェーン上で競合のcbBTCというラップドビットコインを最近発表したコインベース(Coinbase)に関して、cbBTCが支持を獲得すれば分散型金融(DeFi)の精神に反するだろうと述べた。そして「もしDeFiコミュニティが中央銀行としてコインベースを究極の管理者として選ぶなら、DeFiへの希望はすべて失われると思う」と語った。 「もちろん、コインベースも中央銀行として、ラップドビットコインを所有したいと思っている」と同氏は述べた。「ビットゴーが提案するモデル、つまり鍵の保管方法は、コインベースが考え出せるもの、あるいは考え出そうとしているものに比べて、はるかに優れていることは間違いない」 ベルシェ氏は、最も声高に批判している者の多くが、ビットグローバルの法的構造を理解していないと強調する。香港で認可された信託会社サービスプロバイダー (TCSP) として登録されている同社は、ビットゴーと同様に、ラップドビットコインDAO に対して、保管中のビットコインの安全を確保する受託者義務を負っている。 「私たちは今日、受託者であり、資産がどこにあるかに関係なく、それが保護されるようにすることが私たちの義務だ」と同氏は述べた。