暗号資産カストディBitGoのCEO、ジャスティン・サン氏関連企業との提携について釈明
提携の目的
では、そもそもなぜ今回の案件を行うというのだろうか。同氏は、この案件は「単一障害点を排除」し、アジアでの足場を拡大することが目的であると説明する。 「私たちはディープコールドストレージを使用しており、鍵を複数の者に分散している」と同氏は語った。「そして今、私たちは複数の機関に分散させることで、それをさらに一歩進めるのだ。」 ベルシェ氏は、ジャスティン・サン氏が「個性的な人物」であることは承知しているが、透明性が重要であることを強調した。「ほとんどの企業は彼の名前を口にすることさえしなかっただろうが、私たちは言及した。それがなぜかと言えば、透明性が重要だからだ。」 同氏はコミュニティが「それを消化し、精査し、代替案を提案」し、パートナーシップに関するあらゆる側面をオープンに共有することによって信頼を確保することを望んでいた。 そして、この動きは報われたようだ。メーカーダオ(MakerDAO)コミュニティの一部が当初怒っていたにもかかわらず、オンチェーンデータによると、バーンによるwBTCからの大規模な流出はなかった。 「なぜサン氏のような人物を、といった類の話ではなく、これらの資産を受け取ることができる資格のあるカストディアンは誰かという話だ」と同氏は続けた。 そして、その資格のあるカストディアンは、たまたまジャスティン・サン氏のポートフォリオにいたということだ。しかし、それは、同氏がコントロールすることができないような設計になっているポートフォリオ企業なのである。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock/CoinDesk|原文:BitGo CEO Says Wrapped Bitcoin’s Critics Aren’t Being ‘Intellectually Honest’ About Their Concerns
CoinDesk Japan 編集部