まさに大出世! JFL→J1主力に這い上がった苦労人10人。躍進の末にスター軍団の仲間入りを果たしたのは?
DF:村松大輔
生年月日:1989年12月16日 デビュークラブ:Honda FC J1デビュークラブ:湘南ベルマーレ 2019年2月に現役を退いた村松大輔は、Honda FCからシニアキャリアをスタートさせた。2008年に藤枝東高校を卒業後、同選手はJFLで戦いながらU-19日本代表に招集され、1年でプロチームから声がかかる。 2009年、当時J2の湘南ベルマーレに加入すると、イエローカード累積による出場停止の1試合(同年9月2日の栃木SC戦)をのぞき、すべてのゲームにフル出場。このシーズンは50試合でピッチに立った時間「4500分」という鉄人ぶりを見せつけた。このときの同選手の主戦場がCBだとしても凄まじい成績と言って良いだろう。 湘南は2010シーズンにJ1に昇格したが、怪我人が続出したことが大きく影響し、戦力を思うように確保できず1年で降格。村松もCBとしてリーグ戦30試合に出場する奮闘を見せたが、劣勢を覆すことができなかった。 翌2011年、同選手はJ1に留まる選択を下す。清水エスパルスに完全移籍で加入し、以降はボランチや右サイドバックとしてもプレーした。2012年7月にはロンドンオリンピックに出場するU-23日本代表にも選出され、クラブ内外でも存在感を示した。 その後、徳島ヴォルティスやヴィッセル神戸に活躍の場を移しながら、DFや中盤の選手として活躍した。2018シーズンに北九州へ移籍してから現役選手として最後にプレーしたポジションは、ボランチだった。この年はJ3の26試合に出場している。
DF:小池龍太
生年月日:1999年3月6日 デビュークラブ:レノファ山口(当時JFL) J1デビュークラブ:柏レイソル 現在横浜F・マリノスで活躍する小池龍太は、4年間でひとつずつプレーするカテゴリーを上げてきた経歴がある。 JFAアカデミー福島出身の同選手は2014年に高校を卒業後、当時JFLを戦っていたレノファに加入。初年度から17試合でピッチに立ち、そのほとんどでフル出場を果たした。チームは2014シーズンで年間4位につけ、翌年のJリーグ参入を決めた。 J3でも小池の攻守にわたる活躍にかげりが見えず、右サイドバックを主戦場としながらセンターバックとしてもプレーし、年間を通じて最終ラインからチームを支えた。最終的に2015シーズンはリーグ戦30試合に出場して1ゴール2アシストを記録し、クラブのJ3優勝に大きく貢献した。 J2昇格後の2016シーズンは、右サイドバックとしてリーグ戦全42試合に出場して3ゴール3アシストを記録。この年の山口の最終順位は12位で、J2初挑戦のチームとして奮闘を見せた。そして同シーズンの終了後、2017年1月に小池は柏レイソルへと完全移籍する。 順調にステップアップを重ねてきた小池は、J1の舞台にも即座に対応。開幕3試合をのぞく31試合でスタメン起用され、右サイドバックとしてチームに不可欠な活躍を見せた。2017シーズンの柏は最終順位を「4」で終え、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018への出場権も獲得。小池はこの躍進を支えた原動力のひとりだった。 その後はベルギーのスポルティング・ロケレンへの移籍を挟み、2020年5月からはマリノスの一員として活躍している。