まさに大出世! JFL→J1主力に這い上がった苦労人10人。躍進の末にスター軍団の仲間入りを果たしたのは?
GK:パク・イルギュ
生年月日:1989年12月22日 デビュークラブ:藤枝MYFC J1デビュークラブ:横浜F・マリノス 2012年に朝鮮大学校から、当時JFLを戦っていた藤枝MYFCに加入したパク・イルギュ。シーズン序盤は出番を与えられていたが、後半に移るにつれてベンチにも入れない試合も増えていた。翌年には関東1部リーグ(当時)のFC KOREAで研鑽を積み、2014シーズンにJ3へ昇格した藤枝に復帰。以降はプロリーグの舞台で正GKの座を掴んだ。 2016年1月に同じくJ3を戦っていたFC琉球に移籍し、このカテゴリーで計5シーズンを過ごす。そして2019年1月、J1のクラブから白羽の矢が立った。J2を経由せずに横浜F・マリノスに加入したパク・イルギュは、怪我で途中離脱するものの、2019シーズンにリーグ戦25試合に出場した。 2020年10月には新型コロナウイルス蔓延のあおりを受けて、シーズン途中にレンタルでサガン鳥栖に渡る。翌2021年2月には完全移籍を果たし、今日に至るまでチームの絶対的守護神としてピッチに立っている。 今季はすでにチームのJ2降格が決まっているが、パク・イルギュはチームの永久欠番でありサポーターナンバーである「17」を反転させた「71」を背負っている。守護神は人一倍責任を持っているように見えるが、その去就にも注目が集まる。
DF:原田亘
生年月日:1996年7月22日 デビュークラブ:FC今治 J1デビュークラブ:サガン鳥栖 現在サガン鳥栖で活躍する原田亘は、JFLからシニア選手としてのキャリアをスタートさせている。星稜高校在学中に第93回全国高等学校サッカー選手権大会を制覇すると、日本体育大学に進学。卒業後、2019年にFC今治に加入した。 初年度からリーグ戦全30試合に出場すると、最終順位3位に貢献し、チームと共にJ3へ昇格した。同選手はJFL時代から様々なポジションで活躍しており、その特長はJ3でも通用した。基本ポジションを右サイドバックとしつつひとつ前の位置でもプレーし、2020シーズンのJ3で3ゴール2アシストを記録している。 2021シーズンも今治でプレーしたあと、原田は2022年1月に2カテゴリー飛び級でサガン鳥栖に加入する。J1初挑戦ながらリーグ戦27試合に出場し、この時期の鳥栖では主に3バックの右に入ってプレーした。 今季はすでにチームのJ2降格が決まっているが、同選手はここまで31試合に出場し、最終ラインからチームを支えている。今シーズンは右サイドバックを主戦場としながら、3ゴール2アシストの成績をおさめているところだ。