『踊る』来年の新作に帰還する57歳俳優、いまだ破られない“日本映画史上に残る大記録”とは
30年ぶりに主役以外での2番手でのドラマ出演
そんな織田さんの役者人生で変化が起こったのが2023年。伊藤沙莉さん主演のドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(テレビ朝日系)に、主人公のバディとなる2番手キャストとして出演したのです。 織田さんが主演以外でドラマ出演するのは、浅野温子さん主演で1993年に放送された『素晴らしきかな人生』(フジテレビ系)以来で、なんと実に30年ぶり。自分が座長として作品を引っ張る役割ではなく、伊藤さんという若き座長を支えて作品を盛り上げる役を引き受けたことは、大きな話題となりました。 『シッコウ!!』は裁判所の職員である執行官の仕事にフィーチャーしたリーガルエンターテインメント。執行官は強制執行によって財産、金品、不動産などを差し押さえたり没収したりする仕事で、織田さんが演じたのは人情派の執行官でした。
『シッコウ!!』は青島刑事っぽい一面も…?
これまでの役者人生で織田さんが演じてきたのは大別すると2パターンあり、徹底的にクールかつスマートなエリートキャラか、ちょっと抜けたところもあるが芯は熱く情に厚いキャラのどちらか。 前者に該当するのは『振り返れば奴がいる』、『外交官 黒田康作』、『SUITS/スーツ』など。後者に該当するのは『お金がない!』、『踊る大捜査線』など。『シッコウ!!』で演じたキャラは後者寄りでした。 『シッコウ!!』での織田さんの演技は『踊る』の青島刑事っぽい一面もあり、あくまで筆者の個人的感想ですが、もし青島が警察官ではなく法曹界を目指していて、50代で執行官になっていたとしたら、ちょうどこんな感じなんじゃないかと思えたほどだったのです。
織田裕二『世界陸上』『踊る』ともに復活!
織田さんと言えば、TBSが放送している『世界陸上』のメインキャスターを1997年から13大会連続で務めており、暑苦しいほどの陸上競技愛を炸裂させるのがおなじみでしたが、2022年の大会を最後に卒業していました。 しかし2025年9月に開催される『世界陸上』東京大会に、スペシャルアンバサダーとして復帰することが発表されています。やはり『世界陸上』には織田さんの熱さが不可欠だったということなのかもしれません。 そして、もうひとつの“本格復帰”が期待といえば、もちろん『踊る』シリーズの本編の新作『踊る大捜査線 N.E.W.』。 シリーズは2012年公開の『踊る大捜査線 THE FINAL』で完結していました。けれど、今回の室井慎次主役のスピンオフ映画でリブートし、こんどは青島刑事が主役の本編新作『#踊る大捜査線 N.E.W.』が制作され2026年に公開されることが決定したのです。
『踊る』の本編最新作で新たな名言誕生か?
劇場版第1弾『踊る大捜査線 THE MOVIE』で青島を代表する名セリフ「事件は会議室で起きてんじゃない、現場で起きてんだ!」が生まれてから四半世紀以上。 本編最新作で、青島の新たな名言が生まれることを期待しているファンは多くいることでしょう。 <文/堺屋大地> 【堺屋大地】 恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『smartFLASH』、『文春オンライン』、『集英社オンライン』などにコラムを寄稿。LINE公式サービスにて、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。Twitter(@SakaiyaDaichi)。
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