引きこもりだった義母がデイサービスに行くと決意。「介護は恋愛に似てる」認知症の義母が180度変わった社会福祉士の教え
こんにちは。神奈川県在住、フリーライターの小林真由美です。ここ数年のマイテーマは「介護」。取材でも高齢者にまつわること(介護のほか、終活や相続・遺言など)に関わる機会が増えてきましたが、どこか他人事でした。それがしっかり「自分事」になった途端、驚くほど冷静さを失ってしまったのです。 2年前、我が家の近所(高齢者専用住宅)に越してきた義母。当初は新しい生活を楽しんでいましたが、しばらくすると認知症が進行し、「監視カメラで見られてる!」「鍵を開けて入ってくる人がいる」など、「妄想」のような症状が見られるようになりました。 【アラフィフライターの介護体験記】#6
忙しいのは思い込み?「介護ToDoリスト」がもたらした変化
お義母さんの嫌がるデイサービスを勧め続けたことがきっかけで、「お帰りください、出口はあちらです!」と部屋から追い出された私。気が付けば、介護をする中で距離感を間違え(近くなりすぎた)、勝手に介護を抱え込み、次第にストレスを感じるようになっていたのです。そんな“穏やかではない状態”でお義母さんと接していたため、拒絶されてしまった……。今になって振り返ると、これは当然の結果だったのかもしれません。 その後、「困ったらいつでも来てくださいね」と名刺をもらっていた社会福祉士のもとへ。「少し休息したほうが良いかもしれませんよ」というアドバイスを受け、しばらく直接的な介護から離れることを決めました。
「ToDoリスト」で見える化したら、介護がスムーズに回り出した
実際に経験してみて分かったことですが、介護では契約や手続き関係など、意外と事務的な作業が多い。さらに、役所や地域包括支援センターとのやりとりは平日がメインとなるため、スケジュール管理をおろそかにすると、一気に滞ってしまいます。 そこで私は「介護ToDoリスト」を作成し、使い始めることに! やるべきことの優先順位(低・中・高)や、対応に費やす時間(目安)、夫との役割分担などを明記したことで、頭がスッキリ整理され、スケジュールも管理しやすくなりました。 これまでは漠然と「何だか毎日忙しい」と感じていましたが、完成したリストを見てみると、若干の“思い込み”があったことにも気付きます。一歩離れた形で介護に関わったことにより、ようやく少し、心に余裕を持てるようになったのです。