【独自】「腐ってきている感じ」世界的建築家・隈研吾氏が設計の建物で“カビ”相次ぐ…3億円に及ぶ“改修工事”必要な美術館も
「イット!」取材班が向かったのは、世界遺産の『富岡製糸場』がある群馬・富岡市。 総工費40億円をかけた市庁舎にある異変が発覚した。 【画像】完成からわずか6年でカビが生えて黒ずんだ市庁舎のひさし(群馬・富岡市)
完成から6年…40億円をかけた市庁舎に「カビ」
記者リポート: あっ、色が変わっていますね。 黒ずんでいるように見えます。結構、広くこっちの方まで色が変わっている様子です。 入り口に設置された「ひさし」の裏側に見つかった“カビ”。先端部分は、特に変色が進んでいる。 6年前に完成した市庁舎を設計したのは、世界的に有名な建築家・隈研吾氏。 ーー原因は? 市の担当者: 不明ですね。原因も分からない…。 市役所に来た市民からはこういった声も聞かれた。 富岡市民: 腐ってきている感じ。黒いところは。早いですよね。 もっとボロくなる…見た目が悪くなる。 今、隈研吾氏がデザインを手掛けた建物が相次いで“異変”が起きていた。
専門家「常識的な木の使い方でなく、デザイン優先」
「イット!」は、2024年9月、隈氏が設計した栃木・那珂川町にある馬頭広重美術館を取材した。 老朽化が進み、3億円にも及ぶ大規模改修工事の必要に迫られていた。 さらに隈氏が設計した東京・八王子市にある京王線高尾山口駅の駅舎。完成から9年が経過した。 記者リポート: 駅舎の柱の部分を見てみると…カビでしょうか、激しく黒ずんでいる箇所があります。 登山客: 劣化が早いんですかね。20年ぐらい経ったのかと思った。 今回、新たに明らかになった市庁舎のカビ。建築の専門家は、原因をこう指摘する。 建築エコノミスト・森山高至氏: (隈氏の建築は)常識的な木の使い方ではなく、デザイン優先的なところがある。(木に)カビが生えない処理はあるが、その処理方法にはお金が掛かったり、色々な制約がある。予算やデザインとしての“スッキリさ”や“シャープさ”というものと矛盾する。 隈研吾氏の設計事務所側は、「イット!」の取材に「富岡市と慎重に対応しておりますため、コメントは控えさせていただきます」としている。 (「イット!」11月19日放送より)
イット!
【関連記事】
- 【物議】選挙区内100店近くに全て星5評価…自民・福田かおる議員Googleグルメレビューに“顔写真付き”投稿 直撃に「お答えする気がない」
- “返り咲き当選”兵庫・斎藤元彦知事の登庁に涙の人も…一方、「SNSなどで誹謗中傷受けた」“百条委員会”竹内英明県議が辞職
- 【独自】隈研吾さん設計の市庁舎に完成6年でカビが「もっとボロくなる」市民不安の声…総工費は40億円 群馬・富岡市
- 不倫関係にあった女性も出廷 検察「不倫や借金が動機に」弁護側「夫婦間にトラブルない」 元長野県議の妻殺害事件「4つのテーマ」審理終了 証人尋問は21人
- 風呂場に小型カメラ設置…「日産自動車」社員の男(55)を30代女性部下の部屋に侵入し下着など物色した疑いで逮捕 無断で合鍵作り40回以上侵入か 警視庁