LINEヤフーが自己株TOBを実施へ、買い付け代金約1500億円
(ブルームバーグ): LINEヤフーは2日、自己株式を公開買い付け(TOB)で取得すると発表した。買い付け代金は約1500億円。
買い付け価格は1株388円で、2日の終値に対して約11%のプレミアムが上乗せされている。同社の親会社でソフトバンクと韓国のネイバーが折半出資する中間持ち株会社のAホールディングスがTOBに応募するとしている。
LINEヤフーは発行済み株式総数の5.06%(3億8659万7939株)の買い付けを予定しており、買い付け期間は5日から9月2日までを予定している。予定数相当の株式を取得した場合には9月30日に同6.41%(4億8959万7393株)を消却する方針も明らかにした。
流通株式比率を東証プライム市場の上場基準以上に維持するのが今回の取り組みの狙いだ。予定数がすべてAホールディングスから買い付けられればLINEヤフーに対する議決権比率は現在の64.4%から62.5%になるという。
昨年11月にLINEヤフーで発生した情報漏洩を受けて、総務省は安全管理と親会社とグループ全体でのガバナンスの本質的な見直しを求める行政指導を行った。これを受けて同社は資本構成の見直しを親会社のソフトバンクとネイバーに要請していた。
(c)2024 Bloomberg L.P.
Kazuyo Sawa, Yuji Okada