ルクレール、PPの座は誰にも渡さない! バクーで4年連続予選最速。ノリス大失態のQ1敗退&角田裕毅12番手|F1アゼルバイジャンGP予選
■Q2:角田奮闘もQ3には届かず。コラピントが驚き6番手
Q2では、ほとんどのマシンが残りタイヤが少なくなっていることから、まずはQ1で使った中古のソフトタイヤを履くマシンも多かった。 そんな中、新品タイヤを投入したマックス・フェルスタッペンとペレスのレッドブル勢2台が1-2。同じく新品タイヤのピアストリが3番手だった。 セッション終盤には各車が新品のソフトタイヤを履いてアタック。結局トップでQ2を通過したのはフェルスタッペン。2番手にルクレール、3番手にペレスという順位だった。 ここでもコラピントが速さを見せた。その順位は6番手。チームメイトのアルボン(10番手)を上回ってQ3進出を果たした。ウイリアムズは2台揃ってのQ3進出である。 今回はハースでの初戦となったオリバー・ベアマンは11番手でQ3進出を逃したが、チームメイトのヒュルケンベルグ(14番手)を上回る大金星だった。 なお角田は、ベアマンにわずかに届かず12番手でQ2敗退。以下ガスリー、ランス・ストロール(アストンマーティン)もQ3進出を果たせなかった。
■Q3:ルクレール最速! 4年連続PP。アルボンに不運
このQ3には、レッドブル、メルセデス、フェラーリの3チームが2セットの新品ソフトタイヤを残して挑んだ。ピアストリのみとなったマクラーレンはソフトタイヤの新品は1セットしか残っておらず、若干劣勢に立たされているそんな印象であったが、実はピアストリが残している中古のソフト1セットは、Q2でアタックを完了していない、使い切っていないタイヤだった。 最初のアタックを終えた段階では、ルクレールが首位、サインツJr.が2番手と、フェラーリ勢が1-2体制。その後方には、Q2で少し使ったタイヤでアタックしたピアストリが続いた。 残り3分というところで、各車が最後の新品タイヤを装着してコースイン。ポールポジションを争う最後のアタックへと向かった。 そんな中でありえないトラブルが発生した。アルボンのマシンは、エアボックスに冷却用のファンを取り付けたままコースインしてしまったのだ。アルボンはファンを自力で外し、コース脇にいるマーシャルに渡して走行。ただ、アタックラップに入るのには間に合わず、チェッカーを受けてしまうことになった。 そんな中でルクレールが、1分41秒365を記録。このタイムを破るドライバーは現れず、アゼルバイジャンGPで4年連続のポールポジションを獲得した。2番手ピアストリに0.321秒という圧倒的な差をつけた。ルクレールが速かったのはセクター2である。 3番手にはサインツJr.。4番手にはペレスが続いた。ペレスはセクター1が最速であった。なおセクター3の最速はアストンマーティンのフェルナンド・アロンソで、各車のセッティングの傾向が大きく分かれていることが見て取れた。 ペレス以下はラッセル、フェルスタッペン、ハミルトンとレッドブル&レッドブルががっぷり四つ。アロンソが8番手だった。F1での2レース目を戦うコラピントが9番手と気を吐いた。 10番手アルボンは冷却ファンの一件について、予選後に審議対象となることが決まっている。
田中健一