あなたの「影」が私のボールにかかってるんですけど… 冬のラウンドで気をつけたい「影」マナーとは?
自分の影が邪魔にならないように配慮するのもマナー
この日はスループレーだったので12時30分すぎにはホールアウトし、再び影が長くなる時間帯を迎えることはありませんでしたが、9~10時台スタートのプレーヤーは後半のハーフで影が長くなる時間帯が訪れます。 朝は太陽が東から昇り、夕方は西に沈みますから、影の向きは逆になりますが、太陽の位置が低くなると影が長くなるのは午前も午後も同じです。その時間帯は自分の影が同伴者のプレーの邪魔にならないように配慮するのもマナーの一つです。 近年はセルフプレーが主流になっているので、自分の影の位置まで気にしながらプレーするという細かいマナーを教わっていない人が増えています。コンペに参加していても、自分の影が同伴者のパッティングのライン上に伸びていても気づかない人がけっこういます。これはマナー違反というよりも、単にマナーを知らないだけなのでしょう。 このような場面に遭遇した場合、相手の人と今後も一緒にプレーする可能性があるときは影のマナーの存在を伝えます。二度と一緒にプレーしない可能性が高いときは相手の影を気にせずプレーします。 パッティングのライン上に影を落とすのは何も人間だけではなく、グリーン周りの木々の枝の影がグリーン上にゆらめくこともありますし、ピンフラッグの影が伸びることもあります。それをいちいち気にしていたら疲れます。 ただ、自分の影が同伴者のプレーの邪魔にならないように配慮することもゴルフのマナーであり、それができている人とできていない人では周囲からの評価が変わるということは、ゴルフを始めたばかりの人にも知っておいてほしいです。
保井友秀