財布の拾い主「落とし主に謝礼を求める」は正論?それとも非常識?
「謝礼を求める」わずか14%
このほか、「個人情報を知らない人に伝えられるのは嫌」(「ぐぬぬ」さん)という理由で報労金は不要とする人や、トピ主さんの要求を受け流そうとしている拾い主が非常識だとしたうえで、「非常識な相手とかかわると高確率で面倒なことに発展します。私なら非常識な相手にかかわってまでしてお礼が欲しいとは思いません」(「かなこ」さん)と、トピ主さんに報労金を断念するよう促す人もいました。 編集部がX(旧ツイッター)で実施したアンケートでも、財布を拾って届けた際、落とし主に謝礼を求めるという人は14%にとどまり、「求めない」と「場合による」が43%の同率で並びました。 「場合による」と答えた人は、「私はあえて謝礼の権利は放棄することにしています。でも……100万拾っちゃったら揺らぐかな(苦笑)」と発言小町でコメントした「まな」さんのように、大金の入った財布を拾った場合なら、謝礼を求めるかもしれないと考えたのでしょう。 権利を貫いて報労金を受け取るか、権利を放棄して感謝の言葉だけを受け取るか。いずれにせよ、善意で財布を拾ったのに、後味の悪い結末になっては残念。どうしても報労金を受け取りたいのなら、やはり落とし主とよく話し合う方が良さそうです。(読売新聞メディア局 田中昌義)