WBC王者・中谷潤人 IBF王者・西田凌佑の対戦希望に前向き「名前も出してくれたので、それなら話は早いかな」
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(26)=M・T=が17日、都内でWOWOW「エキサイトマッチSP『中谷潤人vsペッチ』『那須川天心vsアシロ』」(来年1月6日後9・00。WOWOWライブ・WOWOWオンデマンドで放送・配信)の収録を行った。 15日にIBF世界バンタム級王座の初防衛に成功した西田凌佑(六島)が、中谷戦を希望したことに対しては「意識する存在ではありますし、統一戦は僕の目標としている部分なので、そこはできればなと思っています。(統一戦は)誰でも(やる)というふうには思っていたので、その中でやるっていうふうに名前も出してくれてたんで、それなら話は早いかなという感じはありますね」と、対戦に前向きな姿勢を示した。 15日の試合は映像で見たといい、「遠い距離、前の手とかすごく出る選手だなというのと、ボディーはすごくいいタイミングを持っている」と印象を述べた。対戦した場合の試合展開についても「サウスポーの選手で背も高いので、最初は駆け引きが多くなるかなと思うんですけど、当てられるパンチを当ててコントロールしていければなというふうにイメージはしていますね」とシミュレーションを披露した。 来年については「バンタムは前回(10月14日)、落としづらい部分はあったので、そのなかでどれだけやっていけるかというところと、年明けて試合も控えているので、そこら辺をしっかり見据えてやっていきたい。そこら辺(2月)を目途に」と、まずは2月とされる次戦に取り組む姿勢を示し、試合数は「3試合~4試合できれば」と希望した。 階級については「パフォーマンスを落としてまで(バンタムに)いたいとは思わないので。あくまでも自分のベストなパフォーマンスを出せる階級で発揮していきたい。無理せず、バンタムで行けると思ったらバンタムで行きますし、スーパーバンタムの方がいいなと思ったらスーパーバンタムに行きますし、状況と自分と相談しながら。自分自身を信じて発揮できるタイミングはあると思うので、そこに向けて自分自身を作り上げていければなと思います。そうすればおのずとタイミングは見えてくると思うので」と説明。 これまでも互いに名前を出してきた4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(大橋)との対戦については「見据えてというところがもちろん。そういった試合をファンの皆さんが期待してくれているのは十分感じているので、そういった試合をしていくのは僕自身成長につながると思いますし、すごくいい波動というか、皆の意識がプラスになっていくかなっていうふうに思って。自分自身に期待しながら、一戦一戦パフォーマンスしていきたい」と、実現に向けて変わらぬ意欲を見せていた。 また、同日放送の日本テレビ「行列のできる相談所」でバラエティー番組に初出演し、初披露したニックネーム「ビッグバン」について、番組スタッフからも好物にちなんだ「オムライス」など多くの案が出る中で「僕自身も提案させてもらった一つ。降りてきたというか」だと明かした。 「ビッグバンを、親しみが湧きやすいかなというところもあるので、そういったノックアウトを見せられるようにと言う気持ちはありますね、爆発的なというか、宇宙を作った爆発なので、それぐらいの規模のパンチを」と、KOへのこだわりを込めたことを説明。ちなみに著名なプロレスラーのビッグバン・ベイダーのことは知らず、無関係だという。 従来の愛称「愛の拳士」は「自分自身のテーマとして持っているもの」と位置づけていた。