「診断しても、薬が…」インフルエンザ感染者が去年の倍以上に急増!検査薬も足りない…対応に追われる医療機関 富山
チューリップテレビ
インフルエンザの患者数が全国各地で増えています。治療薬や検査薬も一部で供給が追いつかない事態になっていて医療機関もひっ迫した状態だということです。 【写真を見る】「診断しても、薬が…」インフルエンザ感染者が去年の倍以上に急増!検査薬も足りない…対応に追われる医療機関 富山 富山市内のクリニック。連日、拡大するインフルエンザの対応に追われています。 こちらのクリニックでは、年末から患者が増え始め、去年の同じ時期に比べて感染者数は倍以上になっているといいます。 堀地医院 堀地肇医師 「短期間に集中して一気に増えたという意味ではね、大爆発でしょうね、今年はね。ほとんどなかったのが、いきなりどっと増えてきたのでねびっくりしましたね」 ■診断が難しいし、そもそもお薬がない… 富山県によりますと、先月29日までの1週間に県内48の医療機関に報告されたインフルエンザの患者数は1医療機関あたり26.9人と、警報レベルの30人に迫っていました。 その後、年末年始に定点医療機関が休診した影響によって流行状況は過小評価され、1月5日までの1週間では13.82人に減少しました。 一方で、定点医療機関になっていない急患センターでは年末年始の期間中、受診患者が殺到し、待ち時間が長時間になるなどひっ迫した状態だったといいます。 さらに… 堀地医院 堀地肇医師 「年末ぐらいからね、せき止めがないって言ってて、今度インフルエンザの薬もないって言って。検査キットもね、そろそろなくなったってよく言われるようになってきて。診断しようにも診断が難しいし、診断しても、そもそもお薬がないという状態でもう、なんか一気にね、医療の後進国状態ですよね」 ■ドライシロップは今月下旬に供給再開へ… 日本医師会もきのうの会見で… 日本医師会 松本吉郎会長 「各地から(インフルエンザの検査キットや治療薬が不足したという声もあがってきている」 こうした状況を受け、国内の医薬品メーカーも対応に追われています。沢井製薬は7日、インフルエンザの急激な流行の拡大で製造が追いつかないとして治療薬「タミフル」のジェネリック医薬品カプセルとドライシロップの2種類の供給を一時停止することを発表しました。
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