「本音を聞きたい」公安委の要望で実現した県警職員との座談会。公開したのは冒頭のあいさつだけ。理由は「カメラがあると萎縮するから」
■ □ ■ 不祥事が絶えない県警に県公安委はどう向き合っているのか-。11月下旬、管理状況の実態を尋ねようと石窪委員長に取材を申し入れたが、実現しなかった。窓口となる同課は「県公安委は合議制のため、委員長個人への質問は受け付けられない」と説明する。 同課担当者は12月20日、「県公安委員の総意」として回答文を読み上げる形で質問に答えた。県警への管理については、「県公安委が方針を示し、県警から報告を受け、あるべき警察運営を示すことが基本」との認識を明らかにした。 県警を監視し正す役割を果たせているか、との問いには「非違事案の報告を受けるたび、原因解明や教養(研修)の徹底など再発防止を講じるよう要請している」と言及。「今後も(県警が8月策定した)再発防止対策の実効性を常に検証しながら対応していく」と従来の見解を繰り返した。 座談会同様、県公安委は県警に対する方針や姿勢を報道機関に直接説明せず、回答役は県警が担った。
南日本新聞 | 鹿児島