懐かしの1970年代ポップカルチャーの象徴! 元祖「デューンバギー」が約568万円で落札…オリジナルを保ったメイヤーズ「マンクス」でした
イギリスでの評価はイマイチ……?
今回のオークション出品車は、1966年式のVWビートル1300をベースにしており、車両登録上もそのように記載されている。最近でも整備され元気に走行しているこの象徴的な「アメリカのクルマ」は、英国内の登録履歴を記した「V5C」ドキュメントとともに提供される。 ボナムズ社は「残念ながら、サーフボードはついてきません」というジョークめいたPRフレーズとともに、3万ポンド~4万ポンド(邦貨換算約570万円~760万円)というエスティメート(推定落札価格)を設定していた。 そして「グッドウッド・リバイバル」の1週間前、9月7日にグッドウッド・サーキット内で行われた競売では、オークショネア側に支払うプレミアム手数料を合わせてもエスティメート下限にほんの少しだけ及ばない2万9900ポンド。最新のレートで日本円に換算すれば、約568万円で落札されることになった。 ここ数年のアメリカでは、当時モノのメイヤーズ マンクスに4~5万ドルのプライスが付けられることが多いようだが、為替レートの違いを加味して考えても、やはり英国ではデューンバギーの本場アメリカほどの価格には至らないとみるべきなのかもしれない。 また蛇足ながら、2020年3月に同じボナムズ社が開催した「Amelia Island」オークションでは、『華麗なる賭け』で実際にスティーヴ・マックイーンとフェイ・ダナウェイが乗ったクルマそのものである、スペシャルメイドのメイヤーズ・マンクスが出品され、なんと45万6000ドル。当時のレートで換算すると、約5000万円でハンマーが鳴らされたことを記しておきたい。
武田公実