「SNS×政治」で仲良かった人と疎遠になる…宇野常寛さんに相談したら「50年以上前に結論は出ている」と言われました
「複雑なはずのビジパの悩みを、単純化して取材していた」「本質的じゃない悩みをでっちあげていた」 という反省のうえ、「個人のリアルな悩みにひもづいた取材」を改めてしていくことを方針とした新R25編集部。 今回も、まずは企画会議でそれぞれのリアルな悩みを言語化していきます。
編集部・天野の最近の悩みは…
天野: この前、都知事選があったじゃないですか。 すごい盛り上がりましたよね。 渡辺: はいはい。 天野: ざっくり言えば、小池さん対蓮舫さんという構図があって。 そのときに思ったのが、友だちがけっこう左寄りになっている。僕のまわりのクリエイター系の方たちが、SNS上でそっち側の主張をしているケースが多くて。 もともとは自分もそういうカルチャーっぽいコミュニティにいたのに、だんだんそっちに乗れなくなって乖離を感じているという悩みなんです。 渡辺: まあわかるな… なんで政治の話ってここまでクリティカルにわかり合えなくなるんだろう。 天野: 我々の会社やメディアは「スタートアップノリ」だと思うんですけど、そういう会社って「ネオリベ(新自由主義)」と言われるじゃないですか。 そのせいか、けっこう白い目で見られている感覚があって。 渡辺: 資本主義の… 天野: 「犬」みたいな。本当に“縁を切る”ぐらいわかり合えない。 森久保: 政治の話と人柄を切り分けて話せばいいんじゃないですか? 仲良くすればいいだけの話というか。 渡辺: いや…ほかのことではそれができるんだけど、なぜかこの話題ではわかり合えなくなってしまうってことだと思うんだよね。 天野: 森久保はまだ20代だけど、30歳を超えてくると年齢とともにだんだん道が分かれて、わかり合えなくなっていくっていう感覚もある。 最初はみんな同じ学校、同じようなカルチャーで育っていくけど、仕事とか、いろんなもので道が分かれて、その間に壁ができていく。 渡辺: 入る会社によって、入ってくる情報が全然違うこともあるんだろうな。 要は「仲良くしたい」ってことなのかな(笑)。この悩みは。 天野: そうですね。それはめっちゃあります。仲良くしたい。