【SCOOP!?】2スト並列4気筒のヤマハ「RZ500」が登場!? これが昭和のヤングマシンスクープ記事だっ!
【復刻記事】42年前も似たようなことをしていました……
ヤングマシンの代名詞ともいえる新車スクープ記事は、1980年代初期からはじまっており、すでに40年以上の歴史を持っている。当たったり当たらなかったり……は今でも変わらない!? 【写真】昭和57年に掲載された最古のスクープイラスト群
なぜスクープに当たり外れがあるの?
ヤングマシン誌の花形記事といえば新車スクープだ。その歴史は1982年10月号までさかのぼり、CGもなかった当時は手書きの予想イラスト(しかも初期は白黒ページ!)を掲載していた。 スクープと銘打っているからには何かしらの根拠がある場合がほとんどだが、さまざまな事情から実際の市販化に至ったり至らなかったりする。それはコストの問題だったり、『今発売するのが正しいのか』というタイミングの問題、そして発展性があるのか……と、そういったハードルを乗り越えた企画が実際にプロジェクトとして進行することになり、最後に一般ユーザーまで届くことでストーリーが完結するわけだ。 しかし、たとえばホンダのV5エンジン搭載機や、ターボ仕様ハヤブサなど、メーカー自身が後になって開発していたことを明かすようなケースを除き、実際に世に出なかったスクープネタは当然ながらデマ扱いされることになる。バイクブームの頃は非常に多くの企画が同時進行する時代であり、取捨選択の中でデマとして葬り去られるケースも当然ながら少なくなかった。 ただ、読者を喜ばせたい一心で最初から当たることはないとわかって記事を制作することもあったといい、それは令和の世になっても皆無とは言えないとかなんとか。 すべてに白黒をつけようとせず、寛大な心でエンターテインメントと割り切って楽しんでいただければ幸いである。なにしろバイク界の東●ポと呼ばれることを名誉と感じているヤンマシなのだから。
並列4気筒「RZ500」、V型3気筒「NS250T」、カタナスタイルの「GSX250F」だとぉ!?
ヤングマシンの創刊から10周年にあたる1982年の10月号で、本誌として初めての本格的なスクープ記事をお届けした。 タイトルは「ニューモデル戦線異状あり」とされ、1982年秋から翌春までのニューモデルを大予想した。ホンダから2ストロークV型3気筒の「NS250T」が登場するとされているが、これは1983年2月発売のMVX250Fとして的中した。また、RG250Γの登場も予告している。 そして目玉はヤマハの「RZ500」! 1984年5月に2ストロークV型4気筒で発売されるRZV500Rの存在を匂わせるが、エンジンは「スクエア4でなく、インラインになりそう」とハズしている。また、DOHC4バルブ4気筒の「カタナスタイルのGSX250Fが登場」とあるが、これもハズレ。角眼ハーフカウルのGSX250FWが1983年に投入された。 以下、当時の記事を掲載する。細部の答え合わせはご自身で調べていただければと思う。なお、仮名遣いなどは当時のままとした。