IoTとビジネスの可能性を考える ITビジネスアナリスト・大元隆志
IoTは儲かりまっか?
「インターネット儲かりまっか?」と聞かれたら、皆さんは何と答えるでしょうか? 恐らく大半は「インターネットで何をするつもりなの?」と返すでしょう。その言葉の包括する範囲があまりに広いからです。「IoTは儲かりまっか?」と聞かれたら、私にはわかりません。しかし、IoT時代で成功する企業の条件は?と聞かれたら自信を持って、こう答えます。「IoTといわれる時代背景を企業の経営層が理解し、それを応用出来るビジネス基盤がある企業」だと。 IoTという言葉の解釈は、時代や業界によって扱われ方が異なります。その言葉の定義に時間をかけるより、「IoT」という事象を理解し、その上で何が出来るかを考える方が得策です。 第1期のIoTとは事象であり2008年~09年に誕生しました。第2期はその応用です。この2つを混ぜ合わせると、IoTとは「インターネットに接続されるモノの数がヒトの数を上回り、IoTが誕生した。大量に接続されるモノの数は今後も増え続け、より安価に高機能化が行えるようになる。インターネットが物理的な世界と繋がるようになり、今までIT化出来なかった領域にもIT化が進む。大量に普及したモノから得られるデータによって、従来のビジネスを革新する可能性を秘めている」であると言えます。 日本の多くの企業がIoTに関連する「教養」を身に着け、これからの時代に羽ばたくことを期待します。