今永昇太、投手では超異例の特大&重量グラブ検討 グラブ職人も仰天「イチローさんと同じサイズ感」
カブス・今永昇太投手(31)が来季から“イチ流”グラブを使用する可能性が6日、浮上した。大阪市内のミズノ大阪本社で「ミズノブランドアンバサダーミーティング」に出席。投手としては超異例の“特大グラブ”に好感触を得た模様だ。 グラブ職人のミズノ・早川クラフトマンによると、今永には今回、3パターンの大きさのグラブを納品。「1つはほぼ外野用です。そこから1サイズ、2サイズ小さいものを納品しました。イチローさんと同じサイズ感の33・5センチ、33センチ、32・5センチ。正直、今まで投手の方では(この大きさは)見たことないですね」と驚き、「その中でも今回のヒアリングでしっくり来たのが33センチのもの。手入れ感の部分でも一番しっくり来たようです」と説明した。 DeNA時代、今永は30センチのグラブを使用していた。そこから比べると、3センチも大きくなる。一番の目的は「癖バレ防止」。渡米した今季も最初は30センチのものを使っていたが、夏場までにサイズアップを要望。シーズン中に31・5センチのグラブが届き、1年目の日本人投手では29年ぶりの登板を果たしたオールスターでも使用したという。 「それでもまだ大きいのがいいということで、今回は思い切って大きく作って」と早川クラフトマン。「大きくするメリットは一番は癖バレ防止というところと、利き手と逆の手に重さを感じられること。その重さを反動にして、力に変えて投球につなげたいという選手が多数います。重さを出すためにちょっと大きくすることもありますし。逆にデメリットはグラブが重くなるので、操作性というものがちょっと劣るかなというところですね」と明かした。 大きさだけでなく、重さも異例の重量級だ。NPBの投手の平均は大きさが30~31センチ、重さは550~70グラムだというが、今永に今回納品された33センチのグラブは約730グラム。平均からは180グラムほど重いことになる。「今の選手は軽いものを求められている中で、今永選手は重たいグラブ。あのサイズになると、けっこう重さがあるんですけど、そこまで重さは気にされてなくて。ただ、指先に重さは感じたくないということなので、そこは作りの中でどうしていくか」と早川クラフトマン。1年目からリーグ3位の15勝(3敗)、防御率2・91と躍動し、サイ・ヤング賞レースでは5位、新人王争いでは4位、「オールMLB」セカンドチームにも選出された今永。カブスのエースとして期待されるメジャー2年目の来季に向け、さらなる進化を図る。
報知新聞社