【独自解説】200年の中立を捨てスウェーデンがNATOに加盟 バルト海を“封じられた”プーチン大統領 次なる一手は“核の脅し”⁉さらに、期待する「トランプ氏の再選」
(高岡) 「そのハンガリーが、最終的にスウェーデンの加盟に合意をした理由について、ハンガリーの首相は、『とてつもない信頼をスウェーデンからもらった』と言っています。スウェーデンの民話に出てくる翼を持った架空の獅子『グリペン』の名を冠する戦闘機があるのですが、そのかなり新しい型をハンガリーに渡します。これはロシアにとってか大変な脅威です。この戦闘機は、機体が小型で、整備も3人でエンジンが交換できるほど簡単で、電子戦に強いものです。ロシアを想定してロシアに勝つために作られた戦闘機だといわれています。ロシアが得意なのは、色んな電波を使って相手をかく乱することですが、この戦闘機はロシアの能力をさらに上回るといわれています。例えば、1機しかいないのにロシアのレーダーには何機にも映るという技術を持っているといわれています」
(高岡) 「また、この戦闘機は雪の中でも離着陸できます。雪の中の作業にも慣れています。しかも、スウェーデンの高速道路は幅17mに統一されていて全部滑走路になり、高速道路に離発着できます。そして、普通の戦闘機は1回作戦が終わると次まで3時間ぐらい準備がいるのですが、この戦闘機は最短10分でまた空に上がれます。そういった恐ろしいものをスウェーデンは作って、それを諸外国に渡すことで力を維持してきました」
(高岡) 「もう一つロシアが嫌なのは『浮かんでこない潜水艦』です。ロシアとスウェーデンの間にはバルト海という海があります。日露戦争で有名なバルチック艦隊の名前はこのバルト海から来ています。このバルト海はロシアにとっては“自分たちの海”なんです。同時にスウェーデンはたくさんの小型の潜水艦を持っています。この小型潜水艦は浮かび上がらなくてもいいんです。普通ディーゼルエンジンだと空気がいるのですが、大きなバッテリーが開発されて、酸素も液体で積んでいるので、原子力じゃないのに上がってこない。そしてロシアの潜水艦の動きが筒抜けということになります」
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