加部究のフットボール見聞録「小野、髙原、稲本…時代の寵児を追い続けて」
「彼らが現役のうちに最終章を」
集合写真では前列左から並んで映る髙原(沖縄SV)、稲本(相模原)、小野(琉球)。黄金世代トリオは今もなお現役を続ける。(C)SOCCER DIGEST
黄金世代を象徴する3人は、長い間一緒に日の丸をつけ、仲良く並んで「君が代」を聞いてきた。Jリーグが開幕した1993年に14 歳の小野伸二、髙原直泰、稲本潤一は初めて年代別代表に招集され、19歳になると揃って海外に飛び出している。 一方、八千代高―早稲田大とサッカーの王道を歩んできた能智大介くんがフジテレビに入社したのは、Jリーグ開幕の翌年のことだった。 早大で同期だった相馬直樹のドキュメントを作るのが夢だったが、フランス合宿で取材した黄金世代がやがて1999年U-20ワールドカップで準優勝を果たす躍進ぶりを見てターゲットが変わった。 3人の挑戦を辿る「ワールドカップをめぐる冒険」がスタートしたのは日韓ワールドカップ前夜の2001年で、次のドイツ大会を終えた2006年まで計6回放映された。この間、能智くんも自ら購入したカメラを抱え、単身で頻繁に世界各国を飛び回
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