レッドブル重鎮マルコ、ペレス不振も依然として「最善策」メキシコ人気に起因するF1オーナーの圧力は否定
レッドブルでモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンと並んでセルジオ・ペレスと共に今シーズンを終えることが「最善策」だと主張した。 【動画】20年でF1マシンはどれだけ変わった? レッドブル、2005年RB1と2024年RB20を雨のシルバーストンで走行比較 ペレスが今年、第2四半期から調子を崩したことで、レッドブルはサマーブレイクまでにコンストラクターズランキングでマクラーレンに42ポイント差まで接近を許した。 こうした状況からレッドブルは、2年の契約延長にサインしたばかりのペレスを、姉妹チームであるRBのダニエル・リカルド、角田裕毅、もしくはリザーブドライバーのリアム・ローソンのいずれかと交代させるべきかどうかを検討することとなった。 しかし選択肢を検討した結果、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表とマルコは、ペレス続投を決めた。 レッドブル傘下のSpeedweekに掲載されたコラムでマルコは、選択肢を考えるとペレスが「依然として最善策」だったと説明し、ベルギーGP予選で以前のような輝きを見せた後は安定感を取り戻すだけだと語った。 「セルジオ・ペレスはサマーブレイク明けもレッドブル・レーシングのマシンに乗ることになるだろう。これからは彼が昨年得意としていたサーキットでのレースがあり、安定感に期待しているからね」とマルコは語った。 「彼はこれまで何度も良いパフォーマンスを見せてきたし、前回のスパでは土曜日(予選)で3番手と非常に速かった」 「ペレスは速くなる必要はないが、より安定したドライバーになる必要がある。代替案を考えると、彼は依然として我々の最善策だ」 またマルコはF1のオーナーであるリバティメディアがドライバー選択に介入したという憶測に反論した。 「リバティメディア側がメキシコで彼がドライブすることを望んでいるから、彼が参戦を続けているという報道は事実ではない」とマルコは言う。 「彼らがホームレースで彼に走ってもらいたいというのは確かだが、我々のドライバー選択はリバティの意向に基づくモノではない」 レッドブルは、2025年までにF1シートを用意できなければフリーエージェントとなるローソンの処遇についても決断を下さなければならない。 これに関してマルコはローソンがライバルチームに貸し出される形で陣営内に留める可能性を否定した。 「リアム・ローソンがどうなるかは9月に発表する予定だ」とマルコは説明した。 「イモラでさらにF1の経験を積ませることは、以前から計画されていたことだ。ライバルが彼をレンタル起用したいと考えても、彼はその準備ができていないのだ」 「我々のF2ドライバーであるアイザック・ハジャーは、スパでトップフォーミュラ4勝目を挙げた。彼は明らかに、F1ドライバーとしてのポテンシャルを持っている」 「全てがどのように展開するかはこれからだが、彼が何らかの役割を担うのは間違いない。ローソンのように、テスト兼シミュレータドライバーとして1年を過ごすことになるかもしれない」
Filip Cleeren