大人の肌質は「洗顔30分後」にわかる。意外と知らない保湿ケアを専門医が解説
保湿の要となる乳液とクリーム。ただ「塗ればOK」ではなく、肌質に合わせて選ぶとスキンケア効果が高まります。ここでは皮膚科医の小林智子先生が、肌質に合わせた正しい保湿剤の組み合わせと、肌トラブルに悩むESSE読者の疑問にお答えします。
肌タイプに合わせた乳液&クリームの使いこなし術
乳液やクリームをやみくもに重ねるのではなく、肌タイプに合うものを適量使用するのが正解! まずは洗顔30分後の肌を見て、状態のチェックから始めてみましょう。
●皮脂が多くテカってくる【オイリー肌】
化粧水+乳液でOK。十分に皮脂があるため油分は控えめにするのが基本。化粧水のあと、油分少なめの乳液で保湿がおすすめ。
●Tゾーンがテカってくる【混合肌】
化粧水&乳液のあと、乾燥部分にクリームの追いたしを。全顔に化粧水&乳液のあと、皮脂が少ない部分(目元や口元)にクリームを追加。
●つっぱってくる【乾燥肌】
化粧水のあとに乳液とクリームのダブル使いを。皮脂が少なく乾燥しやすい肌。化粧水後、乳液をつけ、さらに乾燥しやすい部分にクリームをたしてみて。
美肌をキープしたい人の悩みを皮膚科医が解消!
ここからは乳液&クリームの疑問について、小林先生に教えてもらいます。自分に合った乳液やクリームの賢い選び方を知って、乾燥しやすい秋冬も美肌をキープしましょう。
●Q. 顔用のものをボディに使ってもOK?
A. OKです! が、ボディ用を顔に使うのは注意 顔用を体に使っても問題はなし。 「ただし、その逆はおすすめできません。これは顔の皮膚は薄く、ボディより敏感なためです」(皮膚科医・小林先生、以下同)
●Q. 吹き出物ができやすい私は乳液?クリーム?
A. 乳液がベター。毛穴につまりにくいものを選んで 皮脂が多いと吹き出物ができやすくなるので、油分の少ない乳液が適します。 「さらに毛穴につまりにくい『ノンコメドジェニック』や、肌のバリア機能を助けるセラミド配合を使うとベター」
●Q. プチプラでもきちんと保湿できてる?
A. もちろん! ただし機能に比例して価格もアップ 最近ではプチプラでも保湿力優秀なものがせいぞろい。 「ただ、シワやたるみに強いレチノールなど、原価が高めの成分を配合したクリームはプチプラでは実現しにくいことも。プラスαの機能を求めると、値段はそれなりにアップします」