<岸辺露伴は動かない>“原作の原点”「懺悔室」を映画化 邦画初の全編ベネチアロケ
そんな思いを抱きながら撮影を続けるうちに、「『懺悔室』はこの街でなければ生まれなかったのだ」と確信した。この物語は「呪い」の物語でもあるが、「愛と覚悟」の物語でもあったのだ。退廃的で不道徳な気配に満ちた水都で繰り広げられる、弱くて滑稽(こっけい)で、それでも懸命にもがき続ける人々の奇妙な世界を覗き見てほしい。
◇小林靖子さんコメント
原作「懺悔室」は、初めて岸辺露伴をメインにして発表された作品です。ドラマはもう5年目ですが、このファーストエピソードにたどり着くには必要な時間だったと思います。これも皆様の応援あってこそと感謝いたします。舞台はヴェネツィアです。露伴はいつものように、見たいものを見、聞きたいものを聞き、結果幸運という名の災難に襲われます。ぜひスクリーンで見届けていただければ幸いです。