<岸辺露伴は動かない>“原作の原点”「懺悔室」を映画化 邦画初の全編ベネチアロケ
人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ(集英社)の荒木飛呂彦さん原作、高橋一生さん主演の映画「岸辺露伴は動かない 懺悔室」が5月23日に公開されることが、明らかになった。邦画初となる“全編”イタリア・ベネチアでロケが行われ、高橋さん、飯豊まりえさんも続投する。 【写真】露伴の表情の意味は? 2種類のティザービジュアルが公開!
「岸辺露伴は動かない」は、「ジョジョ」シリーズのスピンオフにあたり、人を本にしてその記憶や性格などを“読む”能力を持つマンガ家・露伴が、奇怪な事件や不可思議な現象に遭遇するサスペンス・ホラー。2020年12月に第1期のドラマが放送されると、その後も21年に第2期、22年に第3期を放送。23年には映画版第1作「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」が公開、24年5月にはドラマシリーズ最新作の「密漁海岸」が放送された。
今回映画化される「懺悔室」は、ファンの間で屈指の人気を誇るエピソード。露伴が取材旅行でベネチアの教会内にある「懺悔室」を訪れると、一人の男が「告白」のために現れる。「体験はリアリティーを作品に生む」という信念と好奇心に駆られた露伴は、神父になりすまし、男の「告白」に耳を傾けると、男は25年前の恐ろしい出来事を語り始め……と展開する。
ドラマシリーズ、映画版に続き、露伴を高橋さん、露伴の担当編集者・泉京香を飯豊さんが演じるほか、監督を渡辺一貴さん、脚本をアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズも手掛けた小林靖子さんが担当する。
撮影は昨年秋に行われ、現在は編集中。ベネチアを象徴するサン・マルコ広場を始め、サン・ロッコ教会、バルバリーゴ・ミノット宮殿、原作にも登場するサンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ広場などでロケが敢行された。
◇高橋一生さんコメント
20年に岸辺露伴を演じさせていただいてから、これまでテレビドラマシリーズは4シーズン、前回の映画も入れて全10話、5年目になります。以前にもコメントさせていただきましたが、これだけ長い時間を一つの役と生きられることは、俳優として貴重な体験ですし、幸運に感じています。加えて、今回は原作における「岸辺露伴は動かない」の原点である「懺悔室」を、幸運なことに原作通り、全編イタリアのヴェネツィアで撮影しました。定めていない原作世界の時系列が、生身の人間の僕が演じさせていただく岸辺露伴の世界では、一つにつながっていきます。