乳幼児期の保育 市立幼稚園PTA連協研修会 良い親子関係を築く育児とは/岡山・津山市
津山市立幼稚園PTA連絡協議会研修会が25日、岡山県津山市勝部の東苫田公民館で開かれ、つやま西、つやま東幼稚園児の保護者ら約35人が講演を通して乳幼児期の保育について学んだ。 【写真】手作りの冊子で遊ぶゲームを披露する塚本事務局長
講師は元市立幼稚園長で現在は幼稚、こども園で新採用教諭らの指導にあたっている子育て支援団体「支え合い育ち合い根っとわーくあんあん」(新田)の塚本さつき事務局長(68)。「子育てヒント おすそ分け」と題して42年の教員生活の中で深めてきた知見を元により良い親子関係を築く育児について講義を行った。
塚本事務局長は「乳幼児期は人格を形成する大事な時期」とし、子どもが発達する姿を捉えてその考えや思いを大切にする重要性を強調。「遊ぶなどして直接触れ合い、子どもの言動や表情から思いを理解する。『いやいや』という2歳児から始まる反抗期は自立心が芽生えている証拠。気持ちに共感して考えを尊重するように」などと呼びかけた。
さらに「親と子ども、どちらかが支配する立場になってしまっては不安定な関係になる。互いに尊重し合えるよう信頼を築いていく」「子どもの望みを否定せずにしっかりと耳を傾けるなど丁寧につき合っていく」と助言した。
このほか、子どもは遊びを通して想像力や知識を高めていくことにも触れ、手作りの冊子を使ったゲームを紹介するなどした。
津山朝日新聞社