原油高直撃で市指定ごみ袋を薄~く 広島県府中市「強度は落ちるが…」
広島県府中市は、市指定の有料ごみ袋を薄くする。原油高などに対応し、厚みを削って製造コストを抑える。2025年4月ごろから薄くなった袋に切り替わる見通し。 【写真】従来のごみ袋と薄くなったごみ袋 市は原油などの物価や人件費の上昇を受け、石油製品であるごみ袋のメーカーにコストの赤字分を支援している。22年度は約150万円、23、24年度は各約300万円を補助したが、さらなる増額を望む声がメーカーから上がっていたという。 市は財政見通しの悪化で事業の見直しを進めている状況を踏まえ、増額は困難と判断。ごみ袋の厚みを削って対応することにした。サイズ別に3種類ある袋の販売価格は据え置く。 市環境整備課は「他の自治体での使用例もある薄さ。強度は多少落ちるが、少しだけ扱いに気を付けてもらえれば」と理解を求めている。
中国新聞社