大学卒業から9年、「年金追納」のハガキが届きましたが、一度に「30万円」の支払いはキツイです。「年収300万円」で余裕もないので納めなくても問題ないですか?
国民年金を追納しない場合はどうお金を貯める?
もし年金の猶予期間が2年間の場合、追納しないと年金受取額に1年当たり約4万円の差が生まれます。追納しない場合は、差額をどう埋め合わせていくかをよく考えておかなければなりません。 そのための貯金づくりの一例として、財形貯蓄の活用が考えられます。財形貯蓄であれば給与天引きで貯金ができるうえ、年金形式での積立も可能です。毎月4000円財形貯蓄で積立をすれば年間で4万8000円貯められるため、4万円の差額は簡単に埋まります。 年を経るごとに貯蓄額を月5000円、6000円と増やしたり、年金形式で積み立てた金額を受け取れる財形年金貯蓄を併用したりすれば、生涯分の差額も十分にカバーできます。 60歳から65歳までの国民年金への任意加入もおすすめです。国民年金へ任意加入するには、図表2の条件を満たす必要があります。 図表2
日本年金機構 任意加入制度 60歳以降も年金保険料を納めることで、受給額を満額に近づけられます。猶予期間の分だけ加入すれば、差額も埋まります。
年金保険料を追納しないでも老後資金をつくる方法はある
年金保険料の追納はメリットもありますが、負担となるのであれば無理に納める必要はありません。財形貯蓄や60歳以降の任意加入など、老後資金をカバーする方法は複数存在します。追納の選択をきっかけに、年金に頼らない老後資金づくりをはじめてみましょう。 出典 日本年金機構 国民年金保険料の学生納付特例制度 日本年金機構 国民年金保険料の追納制度 厚生労働省 年金業務の運営に関する行政評価・監視-国民年金業務を中心として-の結果に基づく勧告(平成30年12月25日)及びその対応の方向性の概要 厚生労働省 令和6年度の年金額改定についてお知らせします 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部