「まだまだ甘い」二度2点リードも、最後はドロー…11位ボルクバレット北九州・安嶋健至が目指す“勝てる”チーム|フットサル
【Fリーグ】湘南ベルマーレ 4-4 ボルクバレット北九州(12月6日/小田原アリーナ) 【映像】Fリーグが誇る“最強”GK先制点の瞬間 12月6日、Fリーグ2024-2025 ディビジョン1の第18節が行われ、湘南ベルマーレとボルクバレット北九州が対戦。4-4の引き分けで試合を終えた。 8発が入り乱れる試合になった。第1ピリオド6分11秒に津田京一郎の恩返し弾で先制すると、同分25秒にクシヤマ・イザケが追加点を挙げた。 10分に失点を喫し、11分に玉井勇輝のゴールで1点を返したが12分に再び失点を重ね3-2に。しかし13分にGK川上翼のミドルが決まり、もう一度2点差とした。 しかし、第2ピリオドは無得点に終わり湘南に2点を許したことで結果は4-4の引き分け。壮絶な打ち合いの末、手元には勝ち点1が残った。 試合を終え、北九州の中嶋孝行監督と安嶋健至が、記者会見に出席した。
選手は最後までファイトしてくれた
●ボルクバレット北九州|中嶋孝行監督 ──試合を振り返って。 平日の金曜日の試合でしたが、湘南さんのスタンドの雰囲気がすごく、それに報いるように「見に来てよかった」と思ってもらえるような試合をしようということで選手を送り出しました。 序盤はGKを使いながら主導権を握る戦いで先制し、いい状態でゲームを進めることができました。ただし湘南さんの個のポテンシャルを生かされ始めてから失点が重なって、うちの集中力も切れてきたんじゃないかと思います。最後の最後まで勝ちにこだわって、(GKを使った)5対4からパワープレーまでいきましたけど、残念ながらゴールを決めることができず、逆に相手のパワープレーを引き出してしまいました。 順位的には、「勝ち点1ずつでも」という思いもありますけど、ゲームをより魅力あるものにしたい気持ちもあります。勝ち点3を取る姿勢からなにかを感じてもらえると思います。その姿勢を最後まで見せることができたという意味では、選手たちも最後までファイトしてくれました。ただ課題点も多いので、次の試合までの2週間、いい競争をして次のフウガドールすみだ戦へ向かっていきたいと思います。 ──いま、チームをどんなマネジメントで指導されているのでしょうか? 成長するために競争は最低限必要で、“ボルクらしさ”というのを大事にしていますけど、その土台のなかで「自分はなにをできるのか」「チームとしてなにをやらなければいけないか」というものにフィットしてきたと思います。 あとは戦略的に「こうしたい」というのに対して、前々節、バルドラール浦安戦(0⚫︎2)でのパワープレーをやろうという部分に関しても、選手はすごくいい方向に捉えてプレーを遂行してくれています。前節のペスカドーラ町田戦に関しても、戦略的、戦術的にも先手を握るゲーム運びができるので、いろんな局面を見て選手が戦えている。それをさらに高めて、改善すべき点は改善して、もっともっと成長してもらえれば、もう一段上がれると感じています。 ──GK川上翼選手が攻撃のため上がっていくシーンが第1ピリオドに比べて第2ピリオドは少なかった印象があります。川上選手を攻撃に加えなかったのは点差を見てなのか、それとも相手に要因があったのか。 押し込み切れなかったというのがあります。湘南さんの攻撃で守備に回る時間が増えていきました。本来であればボールを保持しながら攻撃をすることで、相手の時間を奪いたかったのですが、状況的に難しいと感じていました。そのぐらい第2ピリオドは湘南さんの勢いがあって、特に個人のところで強さが発揮されて、自分たちのやりたいことができない時間が増えてしまいました。