【NFL】シーズン初戦でサックを量産してブレイクアウトシーズンを予感させるビルズDEルソー
アリゾナ・カーディナルスとのシーズン初戦の出だしでつまずいたバッファロー・ビルズ守備陣は、クオーターバック(QB)カイラー・マレーにフィールドを縦横無尽に動き回るのを許し、最初の3回のポゼッションでカーディナルスに得点を奪われた。
そこで飛び出したのが、ディフェンシブエンド(DE)グレゴリー・ルソーだ。
プロ4年目のルソーはキャリア最高となるトータルサック3回をマーク。そのうち2つのサックは後半の重要な場面で決めており、チームの逆転劇を後押し、最終的にビルズが34対28で勝利を収めている。
24歳の元ドラフト1巡目指名選手であるルソーはこれまでの3シーズンで才能の片鱗を見せていたが、多くのサックを記録することはなかった。大学時代にその木のような体格と強さから、『Marvel(マーベル)』のキャラクターにあやかって“グルート”という愛称で呼ばれていたルソーにとって、4年目のシーズンはこれまでとは違う感覚があるようだ。
『Associated Press(AP通信)』によると、ルソーは現地10日(火)に「自分のサイズについて気にしたことは一度もない。映画“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”を見たことがなかったから、そのあだ名が何を意味しているのか分からなかった」と語り、こうつけ加えたという。
「それから映画を見たんだ。なかなかいい映画だったし、そのキャラクターも気に入った。彼はすごくかっこいいね」
ルソーの3回のサックのうち1つ目は、前半に相手をフィールド外へ追いやるものだったが、残りの2つは非常に重要なものとなっている。第3クオーターの最初のドライブで、ルソーはバックフィールドに侵入し、マレーを地面に投げ倒してスリーアンドアウトとし、これがこの試合初のパントにつながった。次のポゼッションでは、ルソーがサックとファンブルを引き起こした結果、守備陣がボールをリカバーし、ビルズがこの試合で初めてリードを奪うきっかけとなっている。