【NFL】シーズン初戦でサックを量産してブレイクアウトシーズンを予感させるビルズDEルソー
ビルズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットは冗談まじりに「私は数学専攻ではないが、17(試合)×3(サック)だと、もしかして記録になるのでは?」と述べ、次のようにつけ加えた。
「先日のように、試合が彼にとってうまく運ぶこともあれば、時には本当に強い相手と対峙し、相手が勝つこともあるだろう。彼はその点で成熟していると思う。彼自身もそれを理解しており、毎週成長し、向上し続けようと努力していることを自覚している」
ビルズの再編成されたディフェンスは、フロントセブンがプレーを支配することを切実に必要としている。 動きの素早いマレーに持続的なプレッシャーをかけることができた時、ビルズの守備陣は相手の攻撃を止めてフィールドを後にした。しかし、プレッシャーをかけられなかった時は、カーディナルスが自由自在にボールを前に進める場面が目立っている。
生まれ持った才能と、マーベルキャラクターにちなんだあだ名が自然につけられた体格を兼ね備えたルソーは、何年もブレイクアウトを期待されてきた。しかし、これまでの3シーズンで、2桁のサックを記録したことはまだない。
日曜日に14試合ぶりのサックをマークしたラインバッカー(LB)ボン・ミラーは、ビルズに加入してから3年間、ルソーの才能を高く評価しており「彼には昼食や朝食で火薬とガソリンを与えてきた」とコメント。
ミラーはルソーについて「彼がリーグで最高のディフェンシブエンドの1人であることは、ずっと分かっていた。そんな選手は5人くらいしかいないけど、彼はそのうちの1人さ。あれは大きな自信につながると思う。もはや、単なる言葉じゃない。言葉には力があるけど、言葉だけじゃなくて、これは本物だよ」と語り、次のように続けた。
「“グルート”のラッシュを見るたびにそれが分かる。彼は芽を出し始めたんだ」
ビルズは、爆発力のあるマイアミ・ドルフィンズと木曜夜に対戦する際にも、ルソーがブレイクアウトシーズンでさらに芽を出すことを必要としている。ルソーはキャリアを通して、ドルフィンズのQBトゥア・タゴヴァイロアに対してサック2.5回(全選手中4番目に多い)を記録しているのだ。タゴヴァイロアがボールを素早く投げていることもあり、ドルフィンズはシーズン第1週で、プレッシャー率をわずか17.5%に抑えており、これはリーグで2番目に低い数値だった。
タゴヴァイロア、ワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒル、WRジェイレン・ワドル、ランニングバック(RB)デボン・エイチェーンといった選手たちを抑えるために、ビルズはスクリメージラインをコントロールしなければならない。さもなければ、オフシーズンの変更を経て、まだ足がかりをつかんでいないビルズディフェンスにとって、木曜日は長い一日になるだろう。