ミランがデッドラインデーにストライカー補強へ! アブラハムのレンタル加入が間近に迫る
ミランがローマに所属するイングランド人FWタミー・アブラハムの獲得に迫っているようだ。『スカイ・イタリア』など複数のメディアが30日に報じている。 昨シーズン限りで、元フランス代表FWオリヴィエ・ジルー(現:ロサンゼルスFC)がミランを退団。この影響もあり、ミランは今夏の移籍市場でアトレティコ・マドリードからスペイン代表FWアルバロ・モラタを完全移籍で獲得した。そのモラタは今夏のEURO2024で“ラ・ロハ”を優勝へ導く活躍を見せた後で契約を結び、遅れてチームに合流。18日に行われたセリエA開幕戦のトリノ戦(2-2)では途中出場からゴールを決め、ミランを敗北の危機から救ったが、以前から懸念されていた筋肉系のトラブルが再発し、現在は1カ月弱の離脱を強いられている最中にある。 上記のトリノ戦ではセルビア代表FWルカ・ヨヴィッチ、続く24日の第2節パルマ戦(●1-2)ではスイス代表FWノア・オカフォーが先発したものの、今季より指揮を執るパウロ・フォンセカ監督はパフォーマンスに満足していないという。このような背景から、モラタ不在の期間を埋めるだけでなく、長いシーズンを見据えて定位置争いを繰り広げられるストライカーの確保に乗り出したようだ。 そこでターゲットとなったのがアブラハムだ。チェルシーのアカデミー育ちで、複数回のレンタル移籍を繰り返した後で“ブルーズ”のトップチームに帰還したストライカーは、2021年夏にローマへ完全移籍加入。初挑戦のセリエAにも即座に順応し、初年度はセリエAで37試合に出場して17ゴールを挙げただけでなく。カンファレンスリーグでも13試合出場9ゴールという成績を残し、クラブの初優勝に大きく貢献した。 昨季は負傷による長期離脱の影響もあって出場機会が激減したものの、イングランド代表歴を誇るなど実績も十分。今季は個人として“復活”を期するシーズンとなるが、セリエA開幕直後のタイミングで、ミランが獲得に向けて具体的な動きを見せていた。 当初は完全移籍での獲得も検討されていたものの、最終的にはレンタル移籍という形でまとまったとのこと。ミランはローマにベルギー代表MFアレクシス・サーレマーケルスを譲渡する条件となり、“レンタルトレード”が実現する見込みだ。『スカイ・イタリア』によると、既にアブラハムはミラノ、サーレマーケルスはローマに入っており、デッドラインデーに契約が成立する可能性が高いという。 ちなみに、モラタがチェルシーを去った2019年夏にアブラハムはチェルシーへ復帰しているため、両者がシーズンを通してポジションを争った経験はない。当時とは状況は異なるが、イングランドではなくイタリアの地で、2名のストライカーが共闘することとなりそうだ。
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