【本と名言365】杉野英実|「おいしさの追求に終わりはない」
すぎの・ひでみ
1953年生まれ、三重県出身。20代の1979年から1982年に渡仏。アルザスやスイスのレストランを経て、パリの名店〈ジャン・ミエ〉〈モデュイ〉〈ペルミエ〉で当時最新かつ最高峰の菓子作りを学ぶ。帰国後、シェフパティシエを歴任し、1991年に洋菓子の世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」にチームリーダーとして参加し、日本人初のグランプリを獲得。翌1992年、神戸・北野に自身の店〈パチシェ イデミ スギノ〉を開店。2002年12月、拠点を東京・京橋に移し〈イデミ スギノ〉をオープン。2022年、都市計画予定地と店舗契約満了のため閉店する際には、連日100人を超えるファンが行列を作った。2000年に国際的な菓子職人の組織「ルレ・デセール」の東洋人で初の会員となり、2015年には「アジアのベストレストラン50」でアジアベストペイストリーシェフ賞を受賞。著書に『杉野英実の菓子 素材より素材らしく』『杉野英実のスイーツ シンプルでも素材らしく』(共に柴田書店刊)などがある。
photo_Yuki Sonoyama text_Yoko Fujimori illustration_Yoshifumi...