「破壊者」L・エンリケはスペイン代表にどのような“アップデート”を施すのか
バルサではマシア組を次々と戦力外にして効率を重視。
2017年6月にバルサの監督を退任後、フリーとなっていたL・エンリケ(中央)がスペイン代表の新指揮官に就任。受け継がれてきたパスサッカーを継承するのか。(C)Getty Images
伝統のスタイルを蔑ろにし、下部組織を軽んじたバルサ時代の“アップデート”は評価しない。ただ、重圧の少ない新たな職場でなら―─。L・エンリケ新監督が施すスペイン代表の“アップデート”を、まずは見守ろう。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2018年8月2日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― 「きっと我々は素晴らしい時間を過ごせるはずだ」 7月19日、新たなスペイン代表監督となったルイス・エンリケは、就任会見の席上でそう明言した。彼は自信に満ちた表情で、次のように言葉をつないでいる。 「私は流れを変えるために、ここにやって来た。まずはこの何年かの間に、スペイン代表に起こった出来事をしっかりと分析するべきだろう。過去のメジャートーナメント3大会(2014年ワールドカップ、EURO2016、2018
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