ゴルフ場における「あおり運転」!? 昔は前組を脅かすような「故意の打ち込み」が頻繁にあったってホント?
故意ではないケースも注意が必要
一方で、プレーヤーのミスに起因する「意図的でない」打ち込みは今でも多く、不幸にも打球事故に発展してしまうケースもあります。具体的にどのような状況になると打ち込みが起きやすくなるのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。 「ドッグレッグになっていたり途中に木が立っていたりする『ブラインドホール』では、先がどうなっているかが非常に分かりづらいです。カートナビなどで前の組が近くにいないことをしっかり把握していないと、打ち込みになってしまう可能性が高くなります」 「ほかにも、自分のショットの飛距離を少なく見積もっていたにもかかわらず『追い風に乗った』『珍しく芯を食った』などの原因で予想外のナイスショットが生まれ、前の組の近くまで届いてしまったといったケースも考えられるでしょう」 「万が一打ち込みをしてしまった場合は、グリーンやティーイングエリアの近くならカート同士が接近することもあるので、そのタイミングで話しかけにいって『先ほどは申し訳ありませんでした』と帽子を取って謝罪するのが一番だと思います」 「また、ラウンド中に話しかけられるチャンスがなかった場合はハーフターン中やラウンド終了後にクラブハウスで会う機会があるはずなので、そこでお詫びの気持ちを伝えられるといいでしょう」 今では、故意による打ち込みはほとんど見かけないようですが、打ち込んだところで根本的なスロープレーの解消にはなりません。また、過失だったとしても周りの人に危険を与える行為には変わりはないので、全てのゴルファーが徹底した安全意識を持つことが求められます。
ピーコックブルー