【天皇賞・春 俺のチェックポイント】昨年3着シルヴァーソニックは前走で11着 8歳馬に本番の巻き返しはあるか?
東西トレセンで取材する記者が、日替わりでGⅠ出走馬の気になる点を直撃する「俺のチェックポイント」。初日は大阪サンスポの北池良輔記者が昨年の3着馬シルヴァーソニックに注目。久々だった前走・阪神大賞典は11着だったが、8歳馬の復活はあるのか?可能性を探った。 スタミナ自慢は意外に年を取らない。近10年で2015、16年カレンミロティック(7歳=3着、8歳=2着)、19年パフォーマプロミス(7歳=3着)が7歳以上で馬券圏内に来た。昨年は7歳馬シルヴァーソニックが6番人気で3着。今年も参戦する芦毛馬は、前走の阪神大賞典で11着だった。もう8歳。本番で一変する可能性はあるのか? 池江厩舎で担当の池本助手を直撃した。 「前回は放牧から帰ってきたときから状態があまりよくなくて。当週に追い切ったあとも結構、馬体が減っていました」 確かに10カ月半休んでいたのに8キロ減。では、今回は? 「見るからに良くなっています。体重より大きくみせて、肉もついてきた印象です」。その効果だろう、18日の1週前追い切りは栗東CWコースで6ハロン80秒1-11秒4の好タイムを叩き出して先着し、8歳にして自己ベストを更新した。 とはいえ、8歳馬が天皇賞・春を勝った例はない。そこはどうかと問うと「動き自体は変わりないです。運動量を増やして、体調面を整えて、乗り越えていってもらうしかないです」と底力に信頼を寄せていた。 「去年はめちゃくちゃデキが良かったので、少しでも近づけたいです」とも。レースまでにまだ上積みがありそうだ。今年も激走の予感が漂う。(北池良輔)