「先月も食費は追加で渡したよな? おまえ、ヤバくない?」と責めてくる夫…「エンゲル係数」急上昇による「働く母」の苦悩とは
一時落ち着きを見せたかに思われた物価高騰が、再び消費者の懐を直撃している。特に年収の壁や将来の社会保障に対する不安を抱えつつも、わが子の成長のために毎日の食費のやりくりや食事作りを担う子育て世代は、日々苦労の連続であるに違いない。 この記事の他の画像を見る 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、最近話題になっている「エンゲル係数の上昇」についてこう話す。 「エンゲル係数とは『家計の消費支出に占める食費の割合』のことで、『外食を含む食費÷総消費支出額×100』で求めます。理想的なのは20%程度とされていますが、最近は物価高の煽りを受け、各ご家庭のエンゲル係数がどんどん上昇している模様。 エンゲル係数は高ければ高いほど家計に余裕がないことを示します。30%程度になってくると家計はかなり大変なはず。政府の速やかな物価高対策が望まれますね」 エンゲル係数の上昇が話題になっていることを受け、今回は食費の高騰に悩むワーキングマザーを緊急取材。実際に驚いた食材・食品の価格を交えながら、家庭生活のひっ迫ぶりをリポートする。 「食材や惣菜の値段がどれもめちゃくちゃ上がって、うちの先月のエンゲル係数はついに30%を超えました。以前は平均と言われる25~26%を保っていたんですが」 こう話すのは40代のパート従業員・長内理香子さん(仮名)。高校1年の長女を筆頭に、中学2年の長男、小6の次男を育てるワーキングマザーである。 「扶養内で働いているので稼げる月収は8万ほどが限界。残業こそないですが、3人の育ち盛りの子供を食べさせるのは経済的にも時間的にも本当に大変です」
理香子さんの夫は公務員。現在は忙しい部署で責任者をしており、帰りは毎日夜10時を過ぎるという。時間に余裕があれば家事を分担してくれる夫だが、いずれにしても買い物や料理は管轄外だそう。 「夫は『パートのお前が家計を上手にやりくりするのが当たり前』ってスタンス。食品の値段が上がっていても、主婦の工夫次第で食費なんていくらでもコントロールできると思い込んでるんですよね」 パートを終えて家に戻り、子供たちの塾や習い事の送迎をしながらスーパーなどでの買い物をこなすという理香子さん。食事を作る時間をまとめて確保することは難しい。しかも…
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