正月はぜんざいなどいかが? ホテイのふっくら粒立ちゆであずき缶
缶詰博士のこの連載も、ついに6年目に入りました。いつもお読みいただきありがとうございます! 【写真】粒立ちがしっかりして「豆の食感が味わえる」あずきの缶詰で抹茶あずきぜんざいを作る 2024年最初の話題はあずきの缶詰です。お正月にふさわしい缶詰だそうですよ。 ■まずは見た目 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします! 新年1発目に紹介するのは、ホテイフーズ「ふっくら粒立ちゆであずき」であります。 「ふっくら」と「粒立ち」という文言を見れば、すぐにこの缶詰のあずきがどんな食感なのか分かってしまいそうだけど、中身の前にまずは見た目。描かれているあずきのイラストは、同社のやきとり缶でもおなじみの故おおば比呂司氏の原画が元になっているそうな。 カッコつけたり、バンザイしたりと、実に愛らしい。 ■甘さほんのり イージーオープン式のフタを開けると、裏側にあんが付いていた。思わずペロリとやると、匂いが誠に香ばしい。ほんのりした甘さも口いっぱいに広がって、早くもウマい。 (フタを舐めるのは行儀が悪いけど、もしやるなら真ん中だけを舐めましょう。端の切り口はキケンですぞ!) ちょっと落ち着いて、中身を確認する。みちみちに詰まったあずきの合間にあんが入っており、あずきはどれも潰れていない。 ■原型を保っている 中身をすくってみると、あずきが潰れずに原型を保っていることが分かる。それがこの缶詰の特徴なのだ。 ゆであずきの缶詰は様々あり、同じ粒あんタイプでも、あずきを半分潰してあんこ状にしたものもある。例えば井村屋「ゆであずき」缶の内観はこんな缶じだ。 こうして比べると、同じゆであずき缶でも中身の様子はまったく違う。それぞれ食感が違うから、用途によって選べばいいと思う。 例えば井村屋のゆであずき缶なら、焼いた餅にまぶしてあんころ餅にするとか。潰れたあずきが餅によく絡みそうだ。 ■汁物でも食感あり ということで、ふっくら粒立ちゆであずき缶は抹茶あずきぜんざいにした。ホテイフーズの公式サイトに載っていたレシピで、缶詰仲間の黒瀬佐紀子さんが缶修(監修)したものであります。 粒立ちがしっかりしているから、こうして汁物にしても豆の食感が味わえる。薄皮のさっくりした舌触りが確かにあり、かめばしっとり柔らかい。ほんのりした甘い味付けが、抹茶の苦みとよく合ってましたぞ! 缶詰情報 ホテイフーズコーポレーション/ふっくら粒立ちゆであずき 165g 270円 スーパーやショッピングサイトなどで入手可 ■ 缶詰博士 かんづめはかせ 昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。 公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。
缶詰博士