誰も予想できない矢野阪神ラストイヤー【川口和久のスクリューボール】
阪神投手陣のアクシデント
異例の退任予告宣言をした阪神・矢野監督
オープン戦も終盤となってきたが、セ・リーグはどこも投打のかみ合わせが今一つで、開幕後も昨年以上の混戦が予想される。3月20日現在、日本一のヤクルトも巨人と並んで4勝10敗2分けの最下位だ(11位)。今年は9回打ち切りから12回制に戻り、投手起用も昨年とはまったく違ってくる。ヤクルトも簡単に連覇とはいかないだろう。 巨人は湿ったままの打線に加え、先発陣が足りない。菅野智之、C.C.メルセデス、山口俊に続き、新人の赤星優志、一度育成となって再び支配下に戻った堀田賢慎などの名前が挙がっているが、正直、やってみなきゃ分からない。先発陣がそろっている広島は栗林良吏につなぐセットアッパー、中日は昨年来の課題の得点力、オープン戦3位と好調のDeNAは抑えだ。それぞれにウイークポイントを抱え、オープン戦を見る限り、完全に克服できているとは言えない。 比較的好調なのがオープン戦2位の阪神だ。打線は近本光司、ジェフリー・マルテ、佐藤輝明に加え、ロハス・ジュニアが日本野球に慣れ、シャープな振りをしている。ベテランの糸井嘉男も好調だし、打つほうは昨年以上の期待ができるだろう。問題は・・・
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週刊ベースボール