メジャーでもWBC後遺症?!米メディア報道
米国の初優勝で幕を閉じたWBCから8週間近くが経過している。 日本代表では、横浜DeNAの筒香嘉男、ヤクルトの山田哲人、巨人の小林誠司らがWBC後遺症に陥ってスランプに陥っていたが、 米スポーツ専門テレビ局ESPN電子版は、「シーズン序盤のスランプはWBCのせいか?」というタイトルで、開幕直後に不振に陥ったメジャーでのWBC後遺症選手を取り上げた。 バスター・オルニー記者が執筆した記事では、カージナルスのスター捕手で、前大会では日本を準決勝で苦しめたプエルトリコ代表のリーダー、ヤディア-・モリーナについて、匿名の評論家の「彼は、全くWBCとは違った選手のように見える。エネルギーがとても少ないように見える」というコメントを紹介した。 モリーナは、現在、打率.270、3本塁打、14打点の悪くない数字を残しているが、打率3割を打った昨季に比べると物足りなく、守備面では精細を欠いているという。 そして「WBCに出場した選手のなかには、モリーナと同じようにシーズンに入って疲れて見れる選手たちがいる。一部の選手の不振は、素晴らしいイベントに参加したからだと、受け入れなければいけないようだ。何もWBCへの不平不満を言っているのではない。ジャイアンツのバスター・ポージー捕手やオリオールズのアダム・ジョーンズ外野手、またブルージェイズの先発右腕マーカス・ストローマンのように良いスタートを切った選手もいるのだ」と、WBC後もスランプに陥らなかった選手の存在に触れながらも、WBC後遺症が否定できない選手がいるとした。 ESPNが「WBC後の二日酔い」と見ているのは、以下の9選手だ。 (1)ロイヤルズの一塁手、エリック・ホズマー(米国代表)。昨シーズンは自己ベストの25本塁打、104打点を記録した27歳の左打者だが、4月25日の時点で打率は.195と低迷していた。 「最近はかなりよくなっているが開幕直後は苦しんでいた」 (2)カブスの二塁手ハビア・バイエズ(プエルトリコ代表)。24歳の才能あふれる内野手で、走者へのタッチの素早さはピカイチだが、不振でスタメン落ちも経験した。 「4月が打率.203、1本塁打。マドン監督は、バエスはWBCからリセットしなければいけない状態と考えていた。彼の感情が落ち着くように何日か控えにまわした」 (3)レンジャーズのユーティリティー選手、ジュリクソン・プロファー(オランダ代表)。日本戦に出場、ダルビッシュと同じレンジャーズに所属しているため日本のファンには馴染みがある選手で、開幕からは主にレフトで9番に抜擢されていたが、5月1日にマイナー落ちした。 「彼にとって重要なシーズンだったが、開幕から不振でマイナーに落とされる直前の打率は.135。現在は、トレードがうわさされている」