日本代表FW上田綺世は「勝っても無念そうだった」CL初ゴールを逃す“PK失敗”だけでなく…点取り屋のプライドを現地撮影カメラマンは見た
勝利後も無念の表情を浮かべていた
そして上田は71分に、ピッチを後にしている。 ジローナは67分に得たPKを失敗したが、ホームの後押しを受け73分に2-2となる同点ゴールを奪った。しかし79分、この試合2度目のオウンゴールによって再度リードを奪われると、最後まで粘り強く攻撃に出たが黒星を喫した。 試合終了後のピッチでは、ここまで駆けつけたサポーターと共に写真撮影をするフェイエノールト勢の笑顔があったが、勝利の喜びと共に、自身のプレーに対しての消化しきれない思いに無念さを感じさせる表情の上田の姿が印象に残った。 その無念を晴らすかのように、週末のエールディビジ、トゥエンテ戦では今季自身2点目となる先制ゴールを奪い、チームの2-1勝利に貢献。その流れに乗って、サウジアラビア戦とオーストラリア戦を控える日本代表へと合流する。
翌日、ジローナの町並みは美しかったが…
翌日のジローナは、雲一つない晴天だった。 高台に聳えるカテドラルを目指し、雨上がりの澄んだ空気と共に川沿いを美味しいエスプレッソを目指して散策した。 川の流れは冷たそうで、それでも降り注ぐ日の光が眩しく暖かい。決して綺麗とはいえない水質でも、水面に移るカラフルな街並みと真っ青な空についついカメラをむけてしまう。 深夜に嵐でもあったのだろうか、インスタ映えしそうな橋に備え付けられていたCLの垂れ幕が川底に沈んでいた。 いや、嵐が来たとしても外れてしまう様なヤワな設営をUEFAはしない。期待値が高かっただけにむしゃくしゃした悪いファンのせいに違いない。 試合中フェイエノールトファンが投げたビールの入ったカップが、ジローナの子供ファンにぶつかってしまう動画が公開されていた。暴力の類、質の悪いファンがサッカーの周りからなくなることを切に願う。 また10月1日にはCLバルサ対ヤングボーイズ戦を撮影。 リーガでも好調をキープするバルサが17歳ヤマル、覚醒を見せるラフィーニャの活躍で5-0と圧勝。怪我で長期離脱していたフレンキー・デヨングが復帰を果たした。
(「サッカー日本代表PRESS」中島大介 = 文)
【関連記事】
- 【写真】「綺世の決意に満ちた表情、PKで祈ったのに…」CL初ゴールを逃して勝利も浮かない表情の上田。それでもCLで通用したプレーと美しすぎなジローナの町並みを全部見る
- 「(鎌田)大地くんが蹴っていいよ、と」“人のPKは奪わない”ストライカー・上田綺世が体現するものとは…「爆勝」バーレーン戦現地で本人直撃
- 【写真】レーザー妨害にも動じない姿から、中国戦で献身的な動きを見せる上田、バーレーン戦のゴールラッシュメンバーまで、特選写真を見る
- 【圧巻のバーレーン戦】「うぁぁーーー行くぞ!!」レーザー妨害や君が代ブーイングより…バーレーン戦取材記者の心が燃えた“陰のMVP”長友佑都、鈴木彩艶らの振る舞いとは
- 「モリヤス采配は100点満点!」ブラジル人記者がホメた中国戦…MVPは三笘薫でも伊東純也、南野拓実でもなく「ゴールはご褒美」バーレーン戦も展望