名古屋「22歳頂き女子」に新たな被害者「1カ月ラブラブLINEが続いた後、“お母さんの入院費が…”」プロフィール写真とあまりに違う「実物写真」
「餃子の王将行きたい」と”庶民派”ぶっていた加藤被告
Bさんはそんな被害が起きているとはつゆとも知らず、徐々に加藤被告を信用していく。毎日のようにLINEを交わしながら週に1回くらいのペースで1時間くらいお茶や食事。たまに電話もした。 「今日何を食べたかとか、次どこに食べに行こうとか、たわいのない話ばかりでした」 Aさんに対しては会った初日から、 〈私はシングルマザーの母親に育てられたけど母親は他界してるのは伝えたよね。それで私は今、親から引き継いだ200万くらい借金があります…〉といきなり仕掛けてきたのと大違いだ。Bさんはこう振り返る。 「むしろ、僕に対してはプライベートな話は明かそうとしませんでした。僕の方から積極的に口説こうとしなかったことが理由なのかもしれません」 加藤被告は相手を見ながら攻略方法を変えていたのである。やがて恋に落ちてしまったBさん。加藤被告の「要求度の低さ」にやられたと振り返る。 「僕は年収が500万程度。おしゃれに興味がなくいつも小汚い格好をしていたけれど、彼女は気にしている様子が全くなかった。デートも普段行く庶民的なお店ばかりでしたが『おいしい』といつも喜んでくれました」 〈王将行ったことない~〉 〈金曜日王将行く?〉 LINEには、Bさんが好きな「餃子の王将」に行きたいとはしゃぐ加藤被告のメッセージが数多く残されていた。 「お茶した後、駅まで向かう時、2メートルくらい離れて歩いていたら『ちょっと距離遠くない?』『もっと近寄ろう』と間を詰めてきたこともありましたね。ピッタリ肩を並べてきたのでドキドキしました」
1カ月の「仕込み」を終え、最後の「仕上げ」に…
こうして1カ月かけてBさんを籠絡した加藤被告は、”最後の仕上げ”に取り掛かった。 8月24日夜。Bさんが仕事帰りにいつものように〈お疲れ様―〉とLINEすると、〈Bくーんお疲れ様T . T〉。 涙の絵文字を見た Bさんは焦った。〈今日どした?〉〈なんか元気ないかな?〉と返事。その後、17分51秒通話している記録が残っている。 「電話するとすごく落ち込んでいて、ため息ばかりついてなかなか切り出そうとしない。やがて『お母さんが入院しちゃって…』と打ち明け、『家賃2カ月分が払えなくて貸してくれるとありがたいんだけど…』と申し訳なさそうに頼んできました。『いくらなの?』と聞くと『15万円くらい…』。『わかった、貸すよ』と言っちゃいました」 翌日、急遽食事をすることに。本当は以前から楽しみにしていた「餃子の王将」に行く予定だったが混んでいたため「磯丸水産」に変更した。そして食事後、BさんはコンビニのATMに立ち寄り15万円を加藤被告に手渡した。 加藤被告はBさんの手を握り、目を潤ませながら「ありがとう」と言って去っていったという。ただ後で振り返るとおかしな点があった。 「カネがないという割にはネイルが変わっていたし、購入してきたばかりの犬の餌が入ったペットショップの紙袋を持っていた。ただ、あの時は“僕が彼女を守ってやるしかないんだ”という気持ちで盲目になっていたのです。15万円は僕の経済状況からギリギリ引っ張り出せると踏んだ額だったのでしょう」
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