<日野聡×伊藤美来>「魔王2099」インタビュー 二人の安心感 掛け合いのテンポ感を大切に
第33回ファンタジア大賞で大賞に選ばれたことも話題のライトノベルが原作のテレビアニメ「魔王2099」が10月12日にTOKYO MXほかで放送をスタートした。紫大悟さん作、クレタさんイラストのライトノベル。2099年の新宿市を舞台に、伝説の不死の魔王であるベルトール=ベルベット・ベールシュバルトが再臨し、世界を支配すべく、躍動する姿を描く。ベルトール役の日野聡さん、かつての魔王の臣下・六魔侯の一人であるマキナ=ソレージュ役の伊藤美来さんら豪華声優陣の出演も話題になっている。日野さん、伊藤さんに同作への思い、収録の裏側を聞いた。 【写真特集】伊藤美来が可愛い! 日野聡が格好いい! 「魔王2099」写真!
◇ギリギリのラインを攻める
--原作の印象は?
日野さん ファンタジーの王道から、コメディーチックな部分までいろいろなエンタメ要素がギュッと凝縮されていて、さらに現在からこれからの未来にリンクしてくるような描写も多いので、読んでいて面白かったです。早く映像が見たくなりました。
伊藤さん 魔王が主人公で復活するという王道なところを軸にしていて、どうなるんだろう?と思っていたら、個性の強いキャラたちが関わってきて、勇者と戦ったりするのかな?と思いきや、ちょっと勇者も様子がおかしくて……。王道を踏まえつつ、新しい世界観の作品です。アクションもすごいので、アニメでも見応えのある映像になりそうです。
--日野さんと伊藤さんは原作のPVにも出演されています。
日野さん 3年くらい前ですね。また演じることができて、ありがたいですね。
伊藤さん あの時はアニメ化するとは思っていなかったのでビックリしました。PVは、気になるところで終わっていたので、この続きをしっかり演じられることもうれしかったです。
--日野さんが演じるベルトールは伝説の魔王ではありますが、コミカルなシーンもあります。
日野さん 客観的に見ると面白いのですが、彼はそれを狙っているわけではなく、いたって真面目です。みんなとちょっと視点が違うけど、彼自身はふざけているつもりもなく真剣なので、それが面白いんです。魔王然とした彼の実直さを大切にすることはブレずに、周りに引きずられそうになるところを抑えつつ、さじ加減を意識しています。