<日野聡×伊藤美来>「魔王2099」インタビュー 二人の安心感 掛け合いのテンポ感を大切に
--マキナは?
伊藤さん マキナはベルトール様に忠誠を誓っていて、ベルトール様のことが本当に好きで、全てを肯定します。忠誠心がブレないようにしています。時代背景などを説明するせりふも結構あるので、しっかりと伝わるように気をつけています。マキナもすごく真面目なんですけど、ボケ要因っぽく感じられるシーンも多く、アニメになることでギャグ的な色合いがより濃くなっています。はっちゃけるところもあるので、ギリギリを攻めて、思い切って演じさせていただいています。
--ギリギリのラインが難しいのでは?
伊藤さん ギリギリを超えそうになる時もあります(笑い)。攻めすぎたかな?と思った時もOKをいただけるので、大きくボケています。私が思っている以上のものが求められることもありますし、勉強させてもらっています。
日野さん 絶妙な匙加減が必要なシーンで、「やり過ぎたり」「表現的に足りなかったり」した時など、音響監督や安藤監督が細かく演出してくださるので、その都度修正しています。
◇刺激ばかりの収録
--収録は一緒にできた?
日野さん 大人数で収録しています。お芝居や現場での熱量に統一感を持ってできるので、すごくいいですね。若い子たちにも刺激にもなるはずです。ベテラン、中堅、若手のバランスが非常にいいですし。
伊藤さん 毎回刺激を受けてばかりです。大人数の収録の時は、コロナ前のような感覚で高い熱量があって、チーム感があるんです。人数が少ない時は、先輩たちをじっくり見て、勉強させていただいています。先輩たちが格好いいんです! 皆さんが背中で見せてくれているんです。
日野さん 僕含め、意外とみんな何も考えてないかもしれないよ~?(笑い)。でも、現場の空気感が本当に良くて面白いよね。
--テンポのいい掛け合いも期待されます。
伊藤さん コミカルなシーンも多いので、確かに掛け合いのテンポ感が重要になっています。