「正直、早く終わって…」母親の負担とストレスが激増する“夏休み” 少しでもラクになる3つの工夫
【その2】がんばることリストを一緒に決める
次に、がんばることのリストを一緒に決めます。 夏の間にがんばりたい目標を自分で決め、その達成のためのリストをつくることで、自分で決めるからこそ、がんばれるし、やろうとする。 その日にがんばりたいことを、その中から選んで10個決め、できたらチェックしていきます。 我が家はこんな感じのチェックできるものを取り入れました。 手書きでも、マグネットでも、なんでも良いと思います。毎日ではなくても、夏休みの間にがんばりたい目標に向かってコツコツやっていくようなことを細かく書いておきましょう。 細かく書いておくことで、こんなにやれた! ここまでやっておこう。……そんな達成感と、あともう少しやっておこう、と区切りやすさが子どものやる気を引き出してくれます。 事前準備はここまでで大丈夫。 少し手間はかかりますが、1回作ってしまえば、夏休みの準備はOK。 あとは毎日チェックしていくだけです。
【その3】やりたいこと、がんばりたいことを決める
それでは、実際に夏休みの流れです。 まずは、その日1日の、やりたいこと、がんばりたいことを、その日の朝に決めるのが大切です。 やりたいことが決まったら、時間を確保するために、がんばることリストをいつやるのかを自分で決めて、その日の時間スケジュールを埋めていきます。 我が家では、予定のない日には、1日10個のがんばりたいことがチェックできるように選んでもらうようにしました。 1週間分かるようにして、クリアファイルに入れてホワイトボードマーカーでチェックしていましたが、その日だけのホワイトボードなど、わかりやすいもので十分かもと思います。
見守るときに親が気を付けたいこと
このスケジュールを子どもが自分で考え、管理することを決めるとき、、親が出来ることは、口を出さずに見守ることではないかと思います。 毎回計画的にいくことばかりではなく、突然の予定が入ったり、時間配分が思うようにいかず、うまくいかない時もありますよね。こうしたら良いと、思わず口を出したくなりますが、そんな時に柔軟に対応することも、子どもにとっては大きな学び。 時間のある夏休みだからこそ、スケジュール通りに過ごすだけではなく、急な予定でのスケジュールの変更に対応し、他の時にこれをやろう、という計画性も身につけられることがとても良い経験だと思っています。 目的は、時間の使い方を自分で考えること。 最初からうまくいかなくても、良いんです。 途中で親が口出ししすぎないことも、大切なポイントです。 1日の最後に、子どもと一緒に振り返る時間を設けて、出来たことを褒め、もし子どもが困ったことがあれば、それに対してのアドバイスをする程度で良いと思います。 そして、「自分で計画的につくった自由時間は本人のもの」ということも、しっかりと理解して関わることが大切です。 自由な時間は、何をしていても口出ししないし、気にしない。と心に言い聞かせて、その時間はママも、自分の時間を楽しむのも良いですよね。 がんばりすぎず、毎日ではない、ゆるスケジュールでも全然大丈夫。 楽しいことたくさんの夏休み、頑張るとき、頑張らない時のメリハリをつけて、親も子も、息抜きをしながら乗り越えましょう!
【Profile】にこはな
にこはな 2歳、6歳、7歳、9歳の4児の母。産婦人科/NICU/小児科で看護師として勤務。ダウン症のある次男を出産後に退職。現在は保育園や障がい者福祉施設、放課後デイなどをまわり支援する看護師として勤務する傍ら、モンテッソーリ教師資格取得に向け勉強中。ベビーマッサージ/ヨガレッチ教室講師。小児専門理学療法士の夫と共に、運動×モンテッソーリを取り入れた療育×健常児も交われるような施設を開く夢の実現のために活動中。