伝説の最強マネジャー

左から川口さん、小早川さん、金石さん

好評いただいている『昭和ドロップ！』に新シリーズ登場!?今までのメンバーはジャイアンツOBでやっていたが、果たして他チームでも、いやサダさんなしで成立するのか──。今回は広島カープ出身の金石昭人さん、小早川毅彦さん、そしておなじみの川口和久さんにお集まりいただき、広島カープ編をお送りする。サダさん、命名いただいた『昭和ドロップ！』をしばしお借りします！ 構成=井口英規 　今回の舞台は東京都品川区にある「寿司かねいし」。野球解説者でもある金石さんのお店だ。少し早くお店に着いたので、まずは金石さんのみでスタートする。 ――今回は川口さん指名の3人なんですが、現役時代から仲は良かったんですか。 金石　広島の投手はみんな仲が良かったし、川口さんとは現役時代から一緒にいることが多かったんですよ。僕が巨人に行ったときも先にいたんで、随分お世話になりました。タケは高校(PL学園高)の後輩ですしね。 ――1998年、巨人へテスト入団したときですね。 金石　1年だけでしたけどね。引退試合も川口さんと一緒だったんです。ところで、きょうはカープ時代の若いころの話が中心ということでしたよね。 ――いろいろ楽しい話をいただければ。 金石　最近は、いろいろな人がYouTubeでしゃべってますけど、昔のカープは楽しいというのか、すごい話がたくさんありますよ(ニヤリ)。おお、タケ！ (ここで小早川さん登場） 小早川　こんにちは。きょうはお世話になります！ 金石　NHKのメジャー解説、見てるよ。大谷(大谷翔平。エンゼルス)はすごいね。 小早川　はい。もうちょっと勝負してもらいたいですけどね(取材は9月24日)。 ――あとは川口さんですね。外で待っていたほうがいいかな(「寿司かねいし」は、入り口が少し分かりにくい隠れ家的なお店だった)。 金石　来られたことはあるんで大丈夫ですよ。遅れたら罰金取りましょうか(笑)。あれ、すごいタイミングだな……川口さんから電話です……はい、分かりました……。車で店の前を通り過ぎちゃったみたいですけど、すぐ来るそうです。いかにウチの店に来てなかったか分かりますね)(笑)。 (しばらくして川口さん登場) 川口　ゴメン、ゴメン。ちょっと間違えちゃった。 ――第1回目のテーマは、皆さんのカープ時代の二軍生活についてお話しいただければと思っています。先輩の川口さんが司会進行役でいいですか。 川口　OK！　じゃあ、「昭和ドロップ・カープ編」第1回です。ちなみに1回で3回分、まとめてやるのでよろしく！(笑) 金石　お昼どきなので、食べながらにしましょうか。(板前さんに向かい)みんなに握ってやって。 川口　ありがたい。ここの寿司は美味(おい)しいんだ。道は忘れても味は忘れない(笑)。 小早川　ところで、昭和ドロップってどういう意味なんですか。 川口　サダさん(定岡正二)がつけたんだけど、昭和のおっさんたちのバックドロップみたいにインパクトがあるトークだったかな……。ゴメン、詳しいことは忘れた(笑)。 金石　定岡さん、篠塚(篠塚和典)さん、あと川口さんがいないときは、槙原(槙原寛己)もいましたね。 川口　お、読んでるね(笑)。ジャイアンツ編に続き、今度はカープ編をやろうということで、お二人をお呼びしました。 金石　でも、二軍生活がテーマと言っても、そもそも川口さんもタケも二軍を経験してないでしょ。 川口　してる、してる！　一緒に外野を走った仲じゃないか。 金石　そうでしたっけ、覚えてないな(笑)。2人ともドラフト1位でしょ。僕はドラフト外だしね。 小早川　僕は2位です。1位は川端(川端順)さんでした。 川口　その前の年が津田(津田恒実)かな。 ――津田さんは川口さんの次で、小早川さんの前の年の1位は西田真二さんです。 川口　ああ、寅か(西田さんのあだ名。ふらりといなくなるので「フーテンの寅さん」からとか)。カネはトメさん(金田留広。東映、ロッテと最多勝2度)と一緒に入ったんだっけ。 金石　ええ、僕はトメさんがロッテから移籍してきたとき、ついでに獲ってもらいました。金田(金田正一)さん(元国鉄ほかの400勝投手)と留広さんと、2人のオジさんのコネ入団ですから(笑)。 川口　2人ともカープには何年いたの？ 金石　13年かな。 小早川　僕も13年です。 川口　勝った！　俺は14年(笑) 金石　一番先に入ったのは僕ですよ。 川口　金石がPL(学園高)から一番初めに入って、1年後に俺か。 金石　2年後ですね。僕の翌年のドラフト1位は片岡(片岡光宏)でしたから(投手で入団し、途中から野手に)。彼は当時の僕のライバルでした。 川口　今、宮崎でお好み焼き屋をやっているんだよね。 金石　川口さんは最初から一軍だった気がするんですが。 川口　最初はね。1年目の6月までは一軍にいたんだけど・・・