AWS、Claude 3やAmazon Q for Business日本語版の東京リージョンでの提供時期などを明らかに
AWS(Amazon Web Service)に関する国内最大のイベント「AWS Summit Japan 2024」が、6月20日から21日まで、幕張メッセで開催されている。 【画像】アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 執行役員 恒松幹彦氏 初日の、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 執行役員 恒松幹彦氏の基調講演において、国内でのサービス開始予定がいくつか発表されたので、レポートする。 ■ LLM「Claude 3」が7月から東京リージョンに 米Anthropic社による生成AIモデル「Claude 3」が、7月から東京リージョンで利用できるようになることがアナウンスされた。 なお基調講演には、Anthropic 共同創業者兼チーフサイエンティストのジャレッド・カプラン氏も登場した。 ■ 「Amazon Q for Business」の日本語版が年内に東京リージョンに 「Amazon Q for Business」は、Amazonによる、企業データと連携できる生成AIアシスタントだ。このAmazon Q Businessの日本語版を、今年(2024年中)に東京リージョンで提供開始することがアナウンスされた。 ■ 支援プログラム「AWS生成AI実用化推進プログラム」 生成AIの実用化に向けた支援プログラムとして、「AWS生成AI実用化推進プログラム」がアナウンスされた。2023年に発表した「AWS LLM 開発支援プログラム」の発展形だという。 プログラムは2つに分かれる。1つめは、カスタムモデルの開発・改良に取り組むところに向けたもので、アプリケーションの構築やビジネスを支援する。 2つめは、基盤モデルを自社アプリケーションに統合するところに向けたもの。ユースケースの明確化から、最適なモデル選定、カスタマイズ方式の確立などをサポートする。 AWS生成AI実用化推進プログラムの詳細については、後日発表するとのことだった。 ■ ITXパッケージに2つのパッケージを新しく追加 支援でもう1つ、2021年にリリースされた「ITトランスフォーメーションパッケージ(ITXパッケージ)」の中で、2つの新しい支援パッケージがアナウンスされた。 1つめは、生成AIの土台となるデータ活用の支援を、「ITX for Cloud Native」に追加する。 もう1つは公共領域のシステムのモダナイズを支援するパッケージ「ITX for PS」を近日中にリリースする。 ■ AIに関する認定資格2つが8月開始 会期直前の6月18日の発表だが、AIに関するAWSの新しい認定資格2つについても、あらためてアナウンスされた。 基礎レベルの「AWS Certified AI Practitioner(AIF)」と、エンジニア向け「AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate(MLA)」だ。8月開始で、日本語受験も可能。
クラウド Watch,高橋 正和