「更年期前 × 熱中症」はとくに危険...⁈ 女性のための正しい"熱中症対策"を医師がレクチャー
1. 意識して発汗する
夏本番になると、外は暑いからと室内にこもりがちになる。エアコンが効いた部屋は快適だが、適温で室内ばかりにこもっていると、発汗機能が低下してしまう。しかも汗はベタつきやニオイなども発生させるため、夏場は極力動かず、汗をかかないようにしている人も多い。 でも、実はこれは逆効果。人間の体は汗をかくことで体に溜まった熱を放出し、ベストな体温を維持しようとするから。ずっと適温の室内環境にばかりいるとその機能が低下するため、外に出たときに暑さに弱い体になってしまう。できれば毎日15分でもいいから、うっすらと汗をかく時間を持つことが大事だ。 例えば通勤の帰りに少し遠回りして歩くとか、オフィスでは階段を使うように心がけるという程度でもいい。お風呂で発汗も悪くはないが、できれば足のポンプ機能を使って小汗をかくのが理想的だ。 発汗できない体は、体に熱を溜めてしまい体温センサーの働きが悪くなっている証拠。毎日適度に発汗させることが一番の予防。朝の汗かきを避けるなら、帰宅時に少し多めに歩いて小汗をかく習慣を身につけよう。
2. 女性ホルモン量をチェック
前述したとおり、女性ホルモン量が低下すると体温センサーがうまく働かず、ホットフラッシュなどが起き、熱中症に影響することも。 生理不順がある人、そろそろ更年期かも、という人は、一度婦人科で自分の女性ホルモン量を測定することをお勧めしたい。女性ホルモンの量が低下していたら、それを補うためのケアをしておこう。 マイルドな対策ならば、大豆に含まれるエクオールと呼ばれる成分のサプリメントなどを補うことで、ホルモンのゆらぎがケアできる。数値がかなり下がっていて明らかに症状が出ている場合は、HRT(ホルモン補充療法)などを視野に入れてもいいかもしれない。 ほかの対策を取っても、ホルモン数値の低下が原因だと改善できないことが多いので、ホルモン数値測定などで根本の原因を探ることも重要だ。 女性ホルモンのアンバランスは、熱中症に影響を与えることも。生理不順やプレ更年期かも、という人は、まずは女性ホルモンのエストロゲンに似た大豆由来のエクオールという成分をプラスしてみては? サプリなら手軽に摂取できる。
Harper's BAZAAR JP