高速道路のガソリンが「高い」理由とは? 一般道路との「価格の違い」も解説!
高速道路のサービスエリアのガソリンの値段に、驚いたことはありませんか? 一般道路と比べて価格が高いのは、高速道路特有の事情が関係しているためです。今回は、高速道路のサービスエリアのガソリン価格が高い理由や、一般道路とのガソリン価格の違いについて解説します。 無駄な給油コストをかけずに済む方法もご紹介しているため、ぜひ参考にしてください。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
高速道路と一般道路のガソリン価格を比較
高速道路サービスエリアのガソリン価格は、一般道路のガソリン価格よりも高い傾向があります。高速道路と一般道路の1リットルあたりのレギュラーガソリンの価格の違いは表1の通りです。 表1
※筆者作成 表1から、一般道路よりも高速道路の方が1リットルあたりのガソリン価格が最大で24円も高いことが分かります。
高速道路のサービスエリアのガソリンが高い理由
ガソリンの価格は、世界情勢や為替など多くの要素により変わりますが、店頭小売価格は自由に各販売店で決められます。 一般道路と高速道路で区別するようなルールはありませんが、高速道路のガソリン価格が高い理由は、高速道路特有の事情が関係しています。 ■価格競争が起こらないこと 高速道路のサービスエリアには基本的にガソリンスタンドが1つしかなく、価格競争が起こらないため、ガソリン価格が高く設定されているのです。 一般道路であれば、1円でも安いガソリンスタンドにお客さまが集まりやすいため、近隣のガソリンスタンド同士で価格競争が起こります。 しかし、高速道路ではガソリンスタンドの選択肢がないため、給油が必要な場合はそこで給油をしなければいけません。そのため、高速道路にあるガソリンスタンドでは価格競争が起こらず、価格を高くしても給油の需要には影響されにくいのです。 ■人件費や輸送費がかかること 高速道路のガソリンスタンドは、緊急なガス欠や万が一のトラブルに備えて、一部を除いて24時間営業している場合が多いです。そのため、営業するにあたっての人件費がかかり、その分ガソリン価格が高くなります。 また、ガソリンスタンドへガソリンを輸送する際にトラックが高速道路料金を支払う必要があるため、一般道路にあるガソリンスタンドへの輸送と比べて、輸送コストが高くなる点も理由の1つでしょう。 ■ガソリンの給油以外に収入源がないこと 一般道路のガソリンスタンドの主な収入源には、ガソリンの給油・洗車・車検・オイル交換などがありますが、高速道路ではガソリンの給油サービスしか基本的には存在しません。 長距離を短時間で移動する目的の高速道路で、給油以外のサービスの需要が少ないためです。 高速道路のガソリンスタンドではガソリンの給油以外で得られる収入源がほぼないことから、必然的にガソリンの価格を上げて利益を得る方法しかないのです。