ルノー・日産・三菱自のトップが会見(全文2)日産の会長になろうとは思わない
新ボードでは4人で意思決定するのか
日本経済新聞:ありがとうございます。2問目なんですが、今回の新しいボードに関して、合議制に関しての質問です。まず今回、多数決のような形で、4名で、これは意思決定されるんでしょうか。もしそうでないとするならば意見が割れた場合、例えば西川さんと益子さん、ボロレさんとスナールさんと割られた場合、その場合、利害関係はどう調整されるのかを教えてください。関連して、この合議制はゴーンさんの不正を繰り返さないという担保はできてるんでしょうか、このボードによってですね。以上、2点をお願いします。 スナール:一番重要な質問はおそらく、どういうふうに機能させるかということだと思います。私はこのアライアンスボードが将来的に問題を持つとは思っておりません。これはボードメンバーの合意により行うものとしています。私たちは決意をもって、これをうまく機能させようと思っております。 ところで私の信念、これは強い信念なんですけれども、これは完璧に機能すると考えております。もちろん検討というのはいつも発生するでしょう。ただ、もう最終的に私たちの間でどうやったらアライアンスの利益を考えていけるのかということを確認して、そしてそれを実現してまいります。もちろん意見の相違というのは発生すると思います。私は議長になりますので、このアライアンスボードの。 ですから私はいわゆるUp to reputation of diplomatということで、外交員としてあまり、こういった人材の間で合意を形成したいと思っております。ただ、私は非常にこのアライアンスボードのコンセンサスベースの仕組みははるかに効率的だと思っております。ほかのルールや、あるいは議決権とかよりもはるかに有効だと思っています。これは確信があります。もし公正で、そしてバランスが取れていて、みんな同じ適切なレベルであれば絶対に機能します。 西川:ちょっと補足をすると、ここに書いてあるとおりコンセンサスベースとあります。従ってコンセンサスでWin-Win-Winっていうことですね。ということは、皆さんが合意をしてこれをやろうよと、あるいはこういうのをやめようよということで進んでいく。それをどれだけ積み重ねられるかということがポイントで、先ほどスナールさんが言われてたけども、ボーティングをして勝ったからどうのこうのということではない。 これがまったく新しい、新しいというか、そういう精神でやっていくということですね。精神であり、かつ仕組みでやっていくということなんで、そういう意味では皆さん言われてるキャスティングボートとか、あるいはボーティングライトとか、ここで2対2だとかいうことは意見のバランス、あるいは見方のバランス、ミクスチャーを大事にしてるということであって、決して数で、数合わせをしてるわけではないということをぜひご理解いただきたいと思います。 スナール:そして最後に、これを機能させる一番の保証は、私たちは少人数であるということなんですね。しかも実際に担当してる、統括してる人間が構成しております。ですから審議する内容がある場合は、みんなそれぞれメンバーが責任を負った人間ばかりなんです。ですから、うまくいかなければ誰の責任なのかということが分かると思います。このテーブルに座っている誰か、これを見れば、絶対にそんなことありません。それはちゃんと証明いたします。 司会:ありがとうございます。では、真ん中の列の前から2番目の方。 【書き起こし】ルノー・日産・三菱自のトップが会見 全文3に続く